仙台市教育委員会は14日、市立富沢小学校(太白区)で校庭の空気中の放射線量が国の基準を上回ったため、校庭の土砂の表面を取り除く除染作業を始めた。23日まで作業を続ける。東京電力福島第1原発事故以降、仙台市の市立学校での除染は同校で5校目。
市教委は原発事故を受け、市内の小中学校などに測定器を配備し、敷地内の放射線量を測定している。
富沢小では1月、校庭の地上50センチの放射線量が最大で1時間当たり0・33マイクロシーベルトを記録し、国の基準値(0・23マイクロシーベルト未満)を上回った。このため、線量が高かった校庭東側の約600平方メートルの土砂の表面を取り除くことにした。
市教委教育指導課は「詳しい原因は不明だが、強風などにより表面の砂や土が東側に吹き寄せられた可能性がある」と話している。【平元英治】
毎日新聞 2012年3月15日 地方版
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