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沖縄沖に大量レアメタル 回収装置開発へ
海洋機構が調査

2012/3/25 23:27
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 海洋研究開発機構は沖縄県沖の水深1000メートルの海底で掘った熱水噴出口の周囲に、希少金属レアメタル)を豊富に含んだ硫化物が大量に堆積していることを確認した。勢いよく噴出するため、自然現象に比べて極めて短い期間で積もっていったという。今後、レアメタルなどを効率よく回収できる装置を開発する。

 大型探査船「ちきゅう」で2010年9月に沖縄本島の北西約150キロで海底を掘削し、熱水の噴出口を複数設けた。熱水から溶け出した硫化物などが、噴出口の周囲に煙突状にたまった。1年4カ月で高さ11メートルになる硫化物の塊もあった。今回、無人海底探査機を使って一部回収した。

 海底の所々に自然にできた噴出口があり熱水が出ているが、噴出量が少なく、高く積もるまで数十年以上はかかる。人工噴出口をつくり短期間でレアメタルなどを回収できる仕組みができれば、海底鉱物資源の有効利用に弾みがつく。

 海洋機構は、人工噴出口の影響でできた堆積物から効率的に鉱物を取り出すというアイデアについて特許を出願した。

 13年以降の開発を目指す回収装置では、噴出口から熱水を直接持ってきて鉱物を沈殿させる仕組みを採用する。

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