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巨人 原監督がぶち上げた「ミーティング改革」の問題点

 巨人は23日、「選手との契約書等の文書管理に関する調査委員会」を設置したと発表した。朝日新聞が契約金超過を報じた際に選手契約の内部資料が流出したとみられるため、外部有識者が重要書類の保管や管理状況の検証などを行う。桃井球団社長は「今回の件に踏み込んでいく。誰が関与したかまでいくと思う」と話した。

 同じ日、横浜スタジアムでは、原監督が「ID改革」を打ち出した。

 今季から試合前の全体ミーティングを廃止し、選手個々がそれぞれスコアラーと個人面談するという。「実戦的になる」と原監督は胸を張ったが、アイデアを出したのは、新任の橋上戦略コーチだ。キャンプから選手にヒアリングを行い、「対個人のことを掘り下げて聞きたいという声があった。同じ左打者でも阿部と藤村では(ミーティングの中身が)違う。ファイルも渡すよ」と腕まくりである。セ・リーグ某球団のスコアラーが言う。

「かつてウチも個別にやろうという話になったことがあるが、時間がかかり過ぎることもあり、実現していない。長所は自分のデータをもとに、選手個人がスコアラーにピンポイントで聞けること。配球なども自分だけの対策が練られるから理想ではある。ただ、試合前に1対1だと多くの時間は割けない。その分、スコアラーの資料を各自が頭に入れて、何を聞きたいのかを整理し、準備してくることが前提になります」

 能力が高い選手がひしめく巨人は、もともとデータ野球には疎い。細かい話にアレルギー反応を示す選手も少なくない。橋上コーチのヒアリングで「どっちでもいい」といった“中間派”も存在したという。例えば小笠原は「シンプルにきた球を打てばいい」が持論。“天才タイプ”は情報を入れ過ぎることを嫌う傾向がある。

「今まで手ぶらで全体ミーティングに出ていた巨人の選手が、果たして予習をしてくれるか。してこないと、時間がない分、逆効果になる。個別ミーティングの短所は、チーム全体で狙い球を絞るなどの意思統一が難しくなること。巨人はそういうチームではありませんが、今年はより個人重視の戦い方をするということなのでしょう」(セの別のスコアラー)

 原監督は「チームの和」や「チーム一丸」とよく言うわりに、個人の能力に頼ったチーム編成、采配をして、ここ2年V逸している。

 動き出した新設の「戦略室」。ハッスルする橋上コーチは分厚いファイルを作成し、門戸を開放している。だが、これを生かすも殺すも、原監督の采配と用兵、そして個々の選手がデータへの意識を持てるか、にかかっている。「宝の持ち腐れ」にならないか、他球団は巨人の「新ID野球」を冷ややかに見ている。

(日刊ゲンダイ2012年3月24日掲載)

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