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蒲島氏が再選、久保山氏に大差 熊本県知事選  2012年03月25日

蒲島氏が再選、久保山氏に大差 熊本県知事選 の写真、図解
当選が確実となり、支持者と万歳する蒲島郁夫氏=25日午後8時10分すぎ、熊本市のホテル(谷川剛)
 任期満了に伴う知事選は25日投票、即日開票の結果、無所属現職の蒲島郁夫氏(65)が、無所属新人で共産党県委員長の久保山啓介氏(68)を大差で退け再選を決めた。多党相乗りの蒲島氏に、久保山氏は共産党公認を受けずに挑戦。政党対決色が薄まり、現職への信任投票的色合いが濃かったこともあり、投票率は過去最低を0・23ポイント下回る38・44%だった。

 蒲島氏は熊本市水前寺公園の熊本テルサで、「(100年後の礎を築くなど)4つの約束を常に忘れず、決断し、スピード感を持って、目標を達成し、信頼される県政でありたい」と抱負を述べた。

 今回は、現職不出馬を受け新人5人の混戦となった前回から一転。現職と新人の一騎打ちとなり、蒲島氏の実績評価と、少子高齢化の進展などを踏まえた郷土づくりの将来展望が問われた。

 蒲島氏は、1期目の政策判断を強調し、(1)九州新幹線全線開業と政令指定都市誕生のチャンスを生かす(2)100年後の礎として道州制の州都を目指す(3)安心できる長寿社会、子育て環境を実現する(4)成長するアジアの活力を取り込む-の4本柱のマニフェスト(公約集)を提示。実現のため4年間で、国費を含め500億円を確保すると訴えた。

 選挙戦で蒲島氏は「政党や団体と等距離を保つ」として自ら公認・推薦を要請しなかったが、前回に引き続き県議会最大会派の自民党と公明党が全面支援。前回対立候補を擁立した民主党や社民党も支援に回った。海外への農業研修経験者でつくる県国際農友会や個人後援会を母体に、県農業者政治連盟や連合熊本、県商工政治連盟など約80の団体も推す分厚い組織に乗って安定した戦いを展開した。

 共産党と友好団体による選挙態勢で臨んだ久保山氏は現職批判を繰り返したが、及ばなかった。

 当日有権者数は147万4343人。(亀井宏二)


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