法相:性別変更非嫡出子「重要な検討課題だ」

2012年1月27日 13時51分 更新:1月27日 14時40分

 性同一性障害で戸籍の性別を女性から変更した男性が、第三者から精子の提供を受けて妻との間に子をもうけた際、法律上の「嫡出子」と認められない問題で、小川敏夫法相は27日、閣議後の記者会見で「夫婦間の子供ではないと客観的に明らかな場合は、受理しないのが今の扱い」と述べた上で「家族制度や親子の関係、生殖医療の問題をどうするかという大変深い問題。すぐ結論を言えないが、非常に重要な問題なので検討したい」との見解を示した。

 この問題では、東大阪市の会社員の男性(29)が27日午後にも本籍地の東京都新宿区役所に対し、男児(2)を法律上の夫婦の子とする出生届を出す予定。男性は出生届が受理されなかった場合、東京家裁に不服申し立てする見通し。

 また、小川法相は民法が定める非嫡出子の相続格差規定について「今すぐ法案提出の予定はないが、しっかり検討しなければいけない課題だとは思っている」と述べた。

【伊藤一郎】

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