2012年1月27日 11時35分 更新:1月27日 13時2分
厚生労働省は27日、物価下落を受け、12年度の公的年金支給額を今年度より0.3%引き下げると発表した。引き下げは2年連続。国民年金は保険料を40年間払い続けた満額で月額6万5541円(200円減)、平均的な収入のサラリーマンだった夫と専業主婦の標準世帯で同23万940円(708円減)となる。4月分が支給される6月から引き下げられる。
年金支給額は物価変動に応じて決まる。総務省が同日公表した11年平均の全国消費者物価指数(生鮮食料品含む)が99.7となり10年(100)から0.3%下がった。
12年10月には、特例的に本来より2.5%高い現在の年金水準を段階的に解消するため、さらに0.9%減となる。国民年金は月額600円、モデル世帯の厚生年金は同2117円それぞれ引き下げる。
一方、国民年金の保険料は、前々年の物価や賃金などで決まる。12年度の保険料(月額)は今年度より40円引き下げ、1万4980円となる。【鈴木直】
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