みなさんこんにちは、市民税を払っていますか? 僕は払っていません。
ところで世界的に見ると日本の市民税は高いです。
僕は市民税に興味はないから、実際に世界の市民税を調べたわけじゃない。
だから本当に世界的に見ると日本の市民税が高いのか低いのか知らないけど、なんでもかんでも世界的に見ると高いと書いておけばよろしい。
インターネットの文章なんてそんなもんで、全員が適当に書いてる。
日本は世界的に見て高いッって書いておけば、みんながビックリするだろうと、僕はニンマリしてしまいますし、調べたい奴は自分で調べればいいだろ、俺はお前らの事になんか構っていられないし、とにかく僕が市民税を払っていないっていうのは真実です。
納税は義務ですから、僕は市民税を払わなくてはならないけど、払えないものは払えない。
市民税というのは10万だか15万だか詳しくはしらないけど、なんか結構高いです。
お前らみたいな貧乏人だと一挙に払ったりするのは難しい。
払えないからと区役所に怒られてもムシってると、区役所が勤め先に苦情を入れたりして、社内で会計のお姉さんに注意されたりして、あと給料から強制的にボッシュートされる場合もあり、とにかく大変なことになります。
お前らはいつも義務から逃げているから、そんなことになる。
僕も今まさにそういう状況で、いろんな人から怒られています。
こうなると、さっさと払ってしまうか、払えないなら区役所に行って、きちんと事情を話す必要があります。
区役所に行ってどうすれば良いのか、経験者の僕が教えてあげますから、みなさんも自覚を持って、きちんと僕の書く事を読むようにしてください。
区役所に行くと、なんか別室の税金コーナーみたいなのに閉じ込められて、係りの人がやって来ます。
係りの人はいろんな人がいますけど、僕の場合は役所の優しいお姉さんでした。
そこで事情を話しますと、係りの人がフムフムと聞いてくれる。
それからいろいろあって、なんか紙みたいなのを持って来て分割払いをすることになる。
だいたい毎月1万くらい払えばよろしい。
僕も10月くらいに事情を話に行きまして、分割払いにしました。
しかし僕の年収は手取りで100万円くらい、市民税は15万くらいです。
冷静に考えれば分りますが、こんなもん払えるわけねぇえだろ、日本国は完全にアホ、俺の生活を図解すると下みたいな感じです。
だから最初っから分割で払うつもりなどない。
僕は嘘をついたんだ。
それで分割払いをムシってたわけですけど、今回また怒られたので、昨日に事情を話しに行きました。
前回は金がなくて払えないのに、僕はウソをついて分割で払うとかホザいたわけですけど、今回は違います。
今の俺は商売をしています。
詳しいことは紹介文を読んでください。
Amazon.co.jp で日本語電子書籍をおまけとして配布します - コトリコ
ねとらぼ:電子書籍がおまけで付いてる段ボール その心は Amazonで予約受付中 - ITmedia ニュース
この商売はアマゾンでダンボールを予約販売するという商売で、全てが上手にいけば5月には入金がある。
何冊売れるかっていう問題があるけど、100万冊売れたら市民税なんかは余裕で払えます。
役所の人も僕が一所懸命に説明したら分ってくれるだろうというわけで、僕は役所へ説明に行ったのです。
区役所に行くと、再び僕は別室の税金コーナーみたいなのに閉じ込めらます。
すごく恐いオッサンとかが来たら嫌だなーって思ってたんですけど、前回と同じ役所の優しいお姉さんが来た。
それでいろいろ話してて、お姉さんから「やっぱり分割もムリでしたか」みたいな説教をされ、赤っ恥をかいたあとで僕は商売のことを説明したのでした。
僕「今はいろいろ売ってるので、入金される5月に一挙に払います」
お姉さん「売るとは……質屋さんにお売りになっているというわけですね」
僕「そうじゃなくて商売してるんです」
お姉さん「商売といいますと?」
僕「アマゾンでダンボールの板を売ってるんです。それの入金が5月なので5月に払います!!!」
お姉さん「ハァ……」
僕「ダンボールといっても印刷してあるダンボールの板なんです。いろんな人に怒られたんですけど今のところは大丈夫なんです」
お姉さん「……」
僕「こういう話をしてる俺がとどうかしてるみたいなんですけど、本当の話なんです!!」
お姉さん「でもダンボールの板ですよね……」
僕「はい」
お姉さん「事情はよく分りませんけど、あなたを信じますから、頑張ってくださいね」
僕「ハイ!!!!!!!!」
そんなわけで僕は役所のお姉さんから信じてもらうことが出来ました。
米国のエンジェル投資家とかだと、自分の理解力のなさを棚に上げて、僕の説明をムシって帰ります。
だからあいつらはダメ、日本の役所はマジ柔軟というか、日本のお姉さんは優しい。
日本のお姉さんは優しいんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!
だから!!!!!!!!!
お前ら!!!!!!
いいかー!!!!!!!!!
お前ら!!!!!!
よく聞け!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺はお姉さんに信じてもらってるんだ!!!
俺はお姉さんを裏切りたくねぇんだよ!!!!!
俺が売ってる電子書籍付きダンボールをお前らが買え!!!!!!!!!
自覚を持て!!!!!!!!!!!!
こっちはもうヤケクソなんだよ!!!!!!!!!!!!!!
今から俺は1万個ダンボール注文するからお前らはダンボールを1万個買え!!!!
480円だ!!!!!
120円のジュース5回飲まなきゃお釣が来る値段だ!!!!!!!!!
ジュースなんか飲むな!!!!!
ノド乾いたとか明日になったら忘れてるわ!!!!!
どうしても我慢出来ないならクエン酸を水に溶かして飲め!!!!!
水500ccクエン酸を小さじに半分くらい入れろ!!!!!!!!
砂糖も大さじ2入れろ!!!!!
レモン果汁も入れろ!!!!!
混ぜろ!!!!!!!!!
砂糖のかわりにハチミツでもいいぞ!!!!!
自分で研究しろ!!!!!!!!!!
それを飲んでろ!!!!!!!!!!
とにかく俺のダンボールを買え!!!!!!!!!!
さっさとやれ!!!
言われる前に察しろ!!!!!
買え!!!!!!
バカ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ダンボールを文具として販売し、電子書籍を販売するというようなことを現在しているわけですが、ちょっとだけ電子書籍販売プラットフォームについて思ったことがあります。
上の画像はダンボール用に描いてもらったもの、とても渋い。
絵を描く人がどうするか分らないので、他の絵になるかもしれませんけど、多分渋いダンボールに仕上がるんじゃないかと思っています。
そんなわけで、最初ダンボールはどうでもいいと思ってたんですけど、ダンボールの種類も多く、わりとその材質の選定やらにも力を入れたりしています。
ダンボールが届いて嬉しいという感覚になるかどうかは微妙ですけど、個人的には本棚に差しておいても別にかまわないかなっていう感じですね。
ところで僕は iPhone の App Store でアプリを購入したりすることがあります。
待つことなく必要な機能が手に入るので、便利だなと思う反面、書籍の全てをこういう方法で購入する気にはなりません。
なんでかというと、僕は別に書籍のデータだけ購入してるわけじゃないからです。
というかデータだけあれば良いっていうのはかなり短絡的な考え方で、例えば菓子のデータは味と栄養です。
それなら外見はどうでもいいのかっていうと、絶対に違う。
美しいパッケージも必要ですし、美味しそうな外見も必要です。
だいたいデータが欲しいという感覚も、広告などの他のデータからやって来るわけですから、純粋にそのデータだけを購入するというのは、あまりないことだと思います。
そもそも人間の肉体が装飾みたいなもんですしね。
ここで書籍のお話、書籍というのはなんとも云えない物質です。
ある古書店のオヤジさんはその魅力を、工芸と工業の真ん中の存在という点にすごく魅かれると語っていました。
僕もそれに近い感覚を持っています。
西洋の愛書家というのは違うんですけど、日本の書籍が好きな人には、そういう人がわりと多い気がします。
愛書家も分野によって細かく分れますが、これは比較的近年に出された古書籍が好きな人のお話、彼らはわりと新しいというか新品状態の古書を愛でる様な傾向がある気がします。
彼らが古書で全集本を買う場合には、月報やオビの有無が重要になったりします。
オビの付いてない全集は書籍の状態が良い、オビが付いてる全集は背表紙が日に焼けてる、こういう状況に陥った時に、彼はどうしたのか。
オビなしの古書を買った上で、オビだけ2万円程度で買ちゃうわけですね。
これを馬鹿馬鹿しいと思うかどうかは人によるんでしょうけど、僕はなんとなくそういう気持が分らないでもないです。
それでどうしたって話なんですけど、とにかくこういう人たちもいるってことを頭に入れておいてください。
僕はもう15年くらい葛西善蔵の新しい全集が出るのを待っているんですけど、今ある電子書籍配信プラットフォームで全集本が売れるかっていうと、かなり微妙だと思います。
というか4-5巻で1冊5000円程度の葛西善蔵全集電子版が出たとしたら、ちょっと考えます。
いやまあ出たら絶対に買うとは思うけど、かなり躊躇すると思う。
なんでかっていいますと、別にデータだけ購入してるわけじゃないからですね。
僕の場合ですと、改造社版の全集は持ってますし、小説も全部読んだことがありますから、編集作業に金を払うってことになるわけですけど、全部読むかっていうと微妙な気がします。
好きな作家の全集を、手許に置いておきたいだけなわけです。
だけどこれ、本じゃなくて良いんですよ。持ってるっていう感覚さえあれば良い。
もともと全集本というか書籍におまけが付いてるっていうのは、そこそこあったりしました。
書籍を買うと本棚がついてきたりってのは今もありますが、釣のエッセイに釣竿がおまけとして付いてきたり、えーっともっと変なのだと布の本に本当に布が貼り付けてあったりだとか、そういうのです。
こんなもんはデータとして販売することは不可能です。
当然ながら、現物を発送するしかないわけですよ。
しかるに電子書籍配信プラットフォームはいろんなのが作られていますけど、物品を発送出来るのは僕が見た限りは存在しません。
紙の手触りがなくなるとかは僕はどうでもいいって思いますけど、糸綴じで角背の書籍が好きみたいな感覚は持っていたいとも思います。
とにかく愛でる様な感覚がないと、買うのを止めちゃう人がいるのは事実で、そういう人向けのなにかもあったほうが良いわけです。
それじゃどうすりゃいいかっていうと、やっぱり物自体を発送するしかありません。
葛西善蔵の全集なら、どうでしょうか、善蔵が飲んでた酒がつくとかだったら多少魅力的ですけど、安酒ですから飲みたくないみたいなのもある。
あるいは善蔵は人からもらったおもちゃの指輪を、娘のきくえさんにプレゼントしていて、そのおもちゃの指輪がおまけとして付くなら、僕はそこそこ満足する気がします。きくえが生意気になるといけないから、しばらく隠しておくなどといったすごいケチ臭い手紙が残っていて、とても良いんですね。
もっといいますと、手に持てて愛でることが出来ればそれでいいわけで、別にオビ程度のつまらないものでも、それこそダンボールの板でも良いわけです。
書籍くらいの大きさで、書籍くらいの値段をかけて、おまけとしてどんな物を作ることが出来るかっていうのを考えるのは、なかなか楽しいです。
電子化で安くなるだとか、便利になるってのもいいんですけど、それだけじゃ貧乏くさくてつまらないですよね。
というか電子書籍配信プラットフォームの発表記者会見みたいなのの写真って、楽しそうなのがすごく少ない気がします。
いいですか、文化ってのは楽しくないと駄目ですし、貧乏くさいのも駄目です。
というわけですから渋い絵が印刷されたダンボールに電子書籍がおまけにつく『348人の女工さんに仕事の話を聞きました』を購入しましょう。
現在予約受付中の『348人の女工さんに仕事の話を聞いてみました』のご紹介の後編です。
前編と番外編はこちら。
348人の女工さんに仕事の話を聞いてみましたのご紹介 前編 - コトリコ
そんなわけで今日は日本人と労働について。
はたして日本人は、どんな仕事でも嫌がらずに勤め、仕事を最低でも三年は辞めず、劣悪な労働環境に文句ひとつ言わず頑張っていたのでしょうか?
今回は日本人が持っている働く日本人像が本当か嘘か、『348人の女工さんに仕事の話を聞いてみました』から女工さんたちの意見を引用しながら調べてみることにします。
女工さんと云えば劣悪な環境で文句も言わずに働いていた立派な人で、僕は嫌いな言葉なんですけど、いわゆる社畜みたいな感じのイメージがあると思います。
製糸業女工 十八歳
こうして女工をしていれば、女工云々と言われるし、仕事でも出来るとよいけれども少しも出来ません。
故に早く年季があいたら、やめたいと思っております。
いきなりですけど、もう仕事を辞める宣言、一方でこちらは、良い環境なら働いてやっても良いかなという意見です。
織物業女工 二十六歳
わたし、きたばかりで、なにもしれませんが、二三年つとめるつもりです。
あさはやくしごとにかかり、よるはやくしごとをおしまいにしたいのです。
これならばおもうよりも、ながくつとめるつもりです。
社畜どころか彼女たちは、労働環境が良くなけりゃあっさり仕事なんか辞めちゃう牙ある狼、この様に昔の日本人は嫌になったら、すぐに仕事を止めていたのです。
本文を読むと分るんですが、技術力のある彼女たちの流出を止めるために、儲かっている会社はより良い環境を作り続けています。
冷静に考えますと、流れの料理人が活躍する漫画などは、社員の定着率が異常に良い国だと成立しませんもんね。
それではどうして日本人は、遅刻もせず長くひとつの職場で働くようになったのか。
いろいろな要素がありますけど、その理由のひとつに皆勤賞などの制度の存在があります。
織物業女工 二十三歳
盆暮れに賞与として、反物をもらう時が楽しい。
織物業女工 十九歳
機織の賞金や皆勤賞など色々ありますから、仕事をするのがたのしみです。
なにかもらえるから仕方なく真面目に働いてやってるんだよという、強い意思を感じることが出来ますね。
今や形骸化し、報奨というよりも罰則になってしまった多様な制度は、もともと真面目に働かない日本人に向けて作られたものなのです。
これだけではなく、女工さんたちは仕事中も楽しいイベントを求めます。
織物業女工 十四歳
電気休み(停電時には休みになった)が、一番にたのしゅうございます。
急遽、仕事が休みになるのが一番に楽しいという主張、これ感覚的には大雪で休みになったとか、風邪で学級閉鎖とかに近いのでしょうか、イベント大好きです。ちなみに電気休みや良いという人は本書に出てくるだけで、3名くらいにいます。
当然ながら彼女たちにとっては、毎日の昼食もイベントです。
織物業女工 十六歳
ひるごはんの時間は四十分やが、一時間にして欲しい。
昼休みが短かいという意見は大量にあって、2時間程度の休み時間を望んでた女工さんもいたんじゃないのかなっていう感じです。
当然これだけじゃなくて、昼休みの質に言及する女工さんもいる。
製糸業女工 十七歳
一番に望むことは、通勤者のために定まった所で、食事の出来るような食堂をこしらえて欲しいのです。
今は食堂がないため、せっかく楽しい食事時に、みんながわかれわかれになって面白い話もできないからです。
良い感じの食堂を作れという意見、ここまでくるとただのワガママですね。
しかし真面目に働く女工さんたちもいる。
なぜ彼女たちは真面目に働くのか。
紡績業女工 三十七歳
時にはなにか私たちの慰安になる様に、忠実に業務に服しているものには、毎月いくらなりとも、その賞として授与されたら、心も勇み、楽しくまた忠実に業務に従事し得ることと、信じておるのでございます。
製糸業女工 十七歳
楽しいことは、この会社にいてなにも知らぬ人と、姉妹のように楽しくはたらくのがなによりです。
また工場で糸が残らずにまきあがるのが、また楽しいことです。
製糸業女工 十七歳
機台(機織り器のフレーム部分の傾斜)の具合が良くて、はたの織りよいのが嬉しいです。
また節期にお金(ボーナス)を頂くのも嬉しいです。
撚糸業女工 十八歳
糸のよく立つ時には、私は時間のたつのも忘れて働くのが楽しい。
どんな仕事でも嫌がらずに勤め、仕事を最低でも三年は辞めず、劣悪な労働環境に文句ひとつ言わず頑張る馬鹿なんていません。
人は楽しいから熱心に働くのです。
当り前ですけど、ちょっと感動をしてしまいますね。