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【大リーグ】イチロー サプライズ演出 人生初の二塁で”日本デビュー”2012年3月25日 紙面から
イチロー、人生初の二塁で“日本デビュー”−。マリナーズのイチロー外野手(38)は24日、アスレチックスとの日本開幕シリーズ(28、29日)に向け、東京ドームでの全体練習に参加し、シート打撃で二塁守備に就いた。遊撃は川崎宗則内野手(30)が守り、“日本人師弟コンビの二遊間”が完成。イチローにとっては人生初の二塁で、小学生時代に捕手などを務めたことがあるという。守備機会こそなかったが、サプライズ演出で魅せた。 見守る200人以上の報道陣が色めき立った。練習の最後にシート打撃が始まると、イチローがつかつかと二塁の守備位置に歩を進めた。腰を低く下げ、拳でグラブをバシバシ。守る気満々だ。 「二塁の経験? ないです、もちろんないです」。イチローは平然と答えた。他の守備位置に関しては「一塁も三塁も遊撃もあります。キャッチャーも小学生のときにやった。でも、セカンドだけはないんですよ」 小学生のころから野球万能の少年で、愛工大名電高時代はエースとして甲子園に出場。オリックスに入団する前は遊撃を練習したこともある。唯一、二塁だけは一度も踏み入れたことのない守備位置だった。 二塁守備は川崎から急に勧められた。イチローが「じゃあ、守ろっか」と遊撃に入ろうとした川崎に一声掛けると「じゃあイチさん、セカンド守りますか、ちょっと。俺、ゲッツーしたいんで、お願いします」。こんな掛け合いで夢の二遊間が実現したという。 シート打撃ではバルガスとビバンの2投手が計60球余りを投げたが、残念ながら師弟コンビに打球は飛ばず、華麗な併殺プレーは見られずじまい。イチローは「見られそうだったんですが、夢は夢で終わらせた方がいいでしょう」とはにかみ、川崎は「多分イヤイヤだったと思いますけど。でも、僕の練習のために…。優しいですよね」と感慨もひとしおだった。 イチローは時差ぼけを吹き飛ばすようにバットでも魅せた。フリー打撃では、37スイングで4連発を含む柵越え10本を披露。今季から定位置の1番を離れ、メジャーでは「最強打順」とされる3番に座る。来日直前の21日のオープン戦では2試合連続弾を披露。飛距離で“新型イチロー”を見せつけた。 同僚たちも日本での存在の大きさを驚く。街中にイチローの広告が掲げられ、テレビをつければ、数社のCMにひっきりなしで登場する。そのことを尋ねられた51番は「THE MAN(人気者)でしょう。BIG TIME(大物)ってことじゃないですか」とニヤリと笑った。 待ちに待った日本での公式戦。超が付くスーパースターとして君臨するわけを、凱旋(がいせん)試合でも見せつける。 (秋野未知) PR情報
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