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ウナギ高騰 販売店ら悲鳴

紀伊民報 3月24日(土)17時0分配信

ウナギ高騰 販売店ら悲鳴
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【ウナギの価格高騰を知らせる貼り紙をしているウナギ専門店(和歌山県田辺市上屋敷1丁目で)】
 全国的にウナギの価格が高騰している。和歌山県紀南地方でもウナギ販売店が価格を少しでも抑えようと努めているが「これでは商売が成り立たない」「どこまで高くなるのか予想がつかない」と不安を口にしている。

 価格の高騰は養殖ウナギの稚魚となるシラスウナギの不漁が主な原因。1936年創業、70年以上ウナギを扱う専門店「太田商店」(田辺市上屋敷1丁目)は、問屋からの仕入れ値をそのまま販売価格に反映させないように努力をしているという。それでも昨年の今ごろと比べ1・5倍、4、5年前と比べると2倍の値段に上げざるを得ない状況で、いまは1尾2千円前後(たれ付き)。

 店頭での販売のほか料理店にも卸しているが、高値のせいでこのところは各店の買い控えが進んでいるという。

 3代目店主の太田吉昭さん(52)は「ウナギ業界始まって以来の高騰で、値段は天井知らずという感じ。常連さんまで足が遠のいてしまっている。ウナギがせっかく庶民の味として定着してきたところなのにまた食卓から離れてしまうのが怖い」と嘆く。

 上富田町市ノ瀬のウナギ料理店「川よし」の店主、松木平繁寿さん(53)は「値段の高騰はいまに始まったことではないが、今年に入ってさらに上がってきている」と話す。2007年の開店以降、仕入れ値は右肩上がり。いまは開店当初の2倍以上の値で仕入れている。「飲食店は100円上げるのも根性がいる」と極力値段を上げずに通しており、うな重は1種類だけだったサイズを大中小の3種類にし、少しでも客が選びやすいように工夫している。しかし「現状では商売が難しい」と悲鳴を上げる。

 紀南では閉店するウナギ料理店も出ている。

 新庄漁協では今年、3人の組合員が県の許可を得てシラスウナギ漁をしている。期間は1月1日〜4月30日の4カ月間。養殖業者への売値が昨年は1キロ70万円が最高値だったが、今年の最高値は1キロ150万円。漁協では「こんな値段はいままでに経験がない」と驚いている。

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最終更新:3月24日(土)17時0分

紀伊民報

 

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