［事件］中井議員事務所に小指送りつけ　容疑の右翼団体幹部逮捕（2012.3.24 22:40）

　民主党の中井洽衆院予算委員長の事務所に、切断された小指などが送りつけられた事件で、警視庁公安部は２４日、脅迫の疑いで元広島県警警部補で右翼団体「洗心会」会長の国信隆容疑者（４０）＝広島県三原市須波ハイツ＝を逮捕した。公安部によると、調べに「脅迫したことは間違いない」と供述している。

　逮捕容疑は、今月１０日ごろ、中井氏の言動に腹を立て、三原市内から東京・永田町の衆院第１議員会館内の事務所に、ホルマリン漬けにした自分の左手小指と包丁、「この包丁で、身削ぎせよ」「身削ぎを済まさなければ天誅が下る」と書いた脅迫状などを、小包で送ったとしている。

　公安部によると、脅迫状には自分の腕を傷つけて作った血判が押され、その様子を撮影したＤＶＤも同封されていた。理由としては「一昨年の不敬発言」「国家公安委員長時代の破廉恥行為」と記されていた。

　中井氏は平成２２年１１月の議会開設１２０年記念式典で、来賓の秋篠宮ご夫妻が天皇、皇后両陛下のご入場まで起立された際に「早く座れよ。こっちも座れないじゃないか」と発言。産経新聞の取材に「副議長らに言った」と釈明するなどした。国家公安委員長を務めていた同年３月には、銀座ホステスに議員宿舎のキーを貸与しているなどと、週刊誌に報じられた。

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