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“樹齢300年”梅のクローン苗木
3月24日 7時3分

“樹齢300年”梅のクローン苗木
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樹齢300年と言われる、奈良県桜井市にある梅の木から採った芽を、クローン技術で培養し、苗木を作ることに、大手住宅メーカーの研究所が成功しました。
今後、各地の名木の継承に役立てたいとしています。

茨城県つくば市にある、大手住宅メーカー「住友林業」の研究所は、奈良県桜井市にある江戸時代からの古い住宅の庭にある、樹齢300年という梅の木を保存しようと、2年前からクローン作りに取り組んできました。
研究所はこれまで、京都の仁和寺や醍醐寺の、樹齢数百年とされる桜からクローンの苗木を作っています。
今回はこの技術を応用して、梅の枝から採った芽を培養し、クローンの苗木を育てることに成功しました。
この家の主人で研究所の所長も務める、梅咲直照さんは、「梅でも古い木を再生できることが分かってうれしい。今後は針葉樹などにも応用していきたい」と話していました。
この研究成果は、ことし7月にベルギーで開かれる植物学の学会で発表される予定で、研究所は、各地の名木の継承に役立てたいとしています。

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