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政治
維新、日本をどう洗濯? 「船中八策」概要公表へ
2012.3.10 13:16
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衆院選での維新との選挙協力をにらむ公明党の山口那津男代表は、維新八策のたたき台には「いささか性急な印象を受ける」と否定的見解を示したが、維新との関係については「協力すべきところがあれば協力を検討する」と述べた。
衆院選に踏み出せば間違いなく「台風の目」となる維新。政策の肝となる八策をいかに練り上げるのか。成り行きが注目される。
◇
「維新八策」で記されている専門用語の意味は…。
【ベーシックインカム】
国が全ての国民に対し、最低限の生活を送るのに必要な一定額の現金を無条件で支給する政策。これにより年金や生活保護、失業保険は必要なくなり、行政コストも低減できる一方、財源確保の問題や、労働意欲の低下につながるといった批判もある。「負の所得税」は低所得層が税を納めず、逆に一定額を受け取る制度で、これも最低限所得保障につながる。
【年金の積み立て方式・掛け捨て方式】
現在の年金制度は、現役世代から集めた金を給付に回す賦課方式が基本だが、維新は、自ら納めた保険料を将来受け取る積み立て方式に移行し、さらに資産のある人には年金を支給しない掛け捨て方式も提唱する。破綻が懸念される年金財源の問題や世代間格差の是正が期待できるほか、掛け捨て分を資産のない高齢者への援助に充てることも考えられる。維新は同時に、徴収強化などを目的に国税庁と日本年金機構を統合した歳入庁の設置、社会保障と税の共通番号制の導入も目指している。
【地方共有税制度】
地方自治体が国に依存せず、自治体間で必要な金を融通し合う財政調整制度。中央集権の打破と地方の自立を掲げる維新は、同時に地方交付税の廃止も提唱する。
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