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インド 原発反対で一時身柄拘束
3月25日 0時26分

経済成長に欠かせないとして原子力発電を進めているインドで、原発に反対する住民運動に参加しようとした500人余りが警察に一時、身柄を拘束され、政府と住民との対立が激しくなることが懸念されています。

インド南部のタミルナド州にあるクダンクラム原子力発電所では、去年の秋に運転開始を予定していましたが、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、ハンガーストライキなど住民の反対運動が広がっています。
23日も、原発の建設に反対する政党の支持者や住民が、集会を開くために別の町で集まっていたところ、500人余りが警察に一時、身柄を拘束されました。
警察では混乱を未然に防ぐためだったとしていますが、原発反対の運動で500人が一度に拘束されたのはこれが初めてで、当局が反対運動の拡大に神経をとがらせていることがうかがえます。
インド政府や地元の州政府は、原子力の専門家による委員会を作り、原発は安全だとして住民の説得に当たっていますが、今回の拘束の事態を受けて政府と住民との対立が激しくなることが懸念されています。

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