＜インターネットサイト Ｍａｘｍｉｓｕ 科学館 より 三須先生の文章抜粋＞
通常教科書などではマイケルソン・モーレー実験において干渉縞の変化が無かったと記載される事が多いものの、実際には静止エーテル仮説の予想に比べて小さな変化が記録されたというのが正確です。過去に行なわれたマイケルソン・モーレーに類似した実験ではミラーの実験が有名で、微小ながらも周期的に変化をする干渉縞が観測されています（左図参照）。
この結果に対しては、測定精度（温度変化等）によるばらつきとして扱われていますが、あまりに規則的な干渉縞の変化を説明するには不十分です。実際、右図の横軸は時間、縦軸は干渉縞の振幅を表し、観測グループ毎に３種類のデータがプロットされています。各データの上部には温度変化も示されています。仮に温度差により光速が変化したとしても、光の進行方向に依存する干渉縞の変化を説明するには無理があります（ちなみに、この図を掲載した論文の著者たちは温度変化による誤差として結論付けています）。
 地球絶対速度の検出（ 英語版は Ａｂｓｏｌｕｔｅ Ｖｅｌｏｃｉｔｙ ＰＤＦ でどうぞ）。
潜水艦はソナーで、ジェット機はレーダーで、周りの空間を把握します。これらはともに自ら信号を発し、反射して戻ってきた信号を受け取ることによって相手までの距離を知るのです。同様な考え方で、光信号を用い、「同じ時間にレーダーで把握できる空間の最大範囲」を「把握空間」（仮称）と名づけ、分析してみます。空間３軸の１軸を時間軸（＊Ｃ（光速））と交換すると、この時間的関係（時空間的観点）が直感できますが、その反射点群はローレンツ空間面に乗ります。さらに私たち粒子をつなげる力線の速度も光速ですから、同様に考えると「力線空間」（仮称、定義は把握空間に準じる）と「把握空間」はまったく相似な外形を示します。さらに光速渦の内部力線も「力線空間」をなすでしょうから、観測者も、その観測も、すべてローレンツ座標の中で起きると考えられます。もちろん、電気力、磁気力も力線空間の連結であり、力もローレンツ座標に沿って働きます。自然界はローレンツ座標を選択しているのです。
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しかしここで履き違えてはならないこと、それは同時には”観測の同時”と”真の同時”の２種があるということです。もし光や力線がローレンツ座標の目盛りに沿って進行するなら特殊相対性理論（厳密な意味での）が正しいのでしょう。しかし光や力線がガリレオ座標上を動いても、外形は「把握空間」「力線空間」を形成します（ガリレオ座標上の同時面がローレンツ収縮というローレンツ博士の観点であっても把握空間は成立します）。ところで実験では、観測盤はすべて力線の外形（「力線空間」＝ローレンツ座標＝）によって連結されており、その外形が見かけ上の同時（”観測の同時”）を私たちに錯覚させて与えてしまってる可能性があるのです。今は特殊相対性理論全盛で、”観測の同時”＝”真の同時”とされ、この点に疑いを持たれいる方はおられません。しかしケプラー型ニュートン力学は、真の同時がガリレオ座標上にあると考えます。次に示す媒体中で予測されるずれの式も、この観点から導出したものです。（もちろんケプラー型ニュートン力学においても特殊相対性原理的な関係は，見かけ上成立します。なぜなら見かけでもその外形がローレンツ座標であるからです。） 特殊相対性理論とケプラー型ニュートン力学、どちらが正しいのか、実験で確かめられるべきでしょう。そしてその証拠になりそうな実験結果はすでに出されていた可能性があります。 <<<<<<<<>>>>>>>>><<<<<<<<<<>>>>>>>>>><<<<<<<<<<>>>>>>>>>><<<<<<<>>>>><>>>>>>>>>><<<<<<<>>>>> マイケルソンは自ら(観測盤）を正円とし,行路差��Ｌ，腕の長さＬとして，��Ｌ＝Ｌ＊β＾２＊ｃｏｓ２θ を予測しましたが，結果はそれより１／１０以下というわずかなものでした。しかしずれがまったく検出されなかったのではなく，確かに現れており、しかもその波形はｃｏｓ２θ 型に近かったのです。 ところで筆者は，自らを楕円とし，屈折率ｎの媒体を行路に入れたとき、近似的に ��Ｌ＝（ｎ＾２−１）＊Ｌ＊β＾２＊ｃｏｓ２θ という解が現れることを導きました。最初のｎ＾２−１を除けば、ほぼマイケルソンの予想と形は同じなのですが、しかしもちろん真空中ではｎ＾２−１＝０であり，行路差は出ません。わずかなぶれさえもありえないことが逆に証明されるのです。しかしこれにマイケルソンが見逃した唯一の媒体「空気」（屈折率ｎ＝１．０００３）を入れて，マイケルソンの観測したわずかなぶれを解析すると，地球絶対速度として３００〜５００ｋｍ／ｓという速度を得ます。これは太陽が銀河系の周りを回る速度に匹敵するのです。マイケルソンはもしかして絶対速度を測りとっていたのではないのでしょうか。
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媒体によるずれを求める計算
１．設定 観測盤は絶対静止
観測盤上の２点を Ａ（発信点）＝（ＸＡ，ＹＡ，０）、Ｂ（受信点）＝（ＸＢ，ＹＢ，０） とする。Ａ，Ｂ間の距離ｌは、 ｌ＝ｓｑｒ（（ＸＡ−ＸＢ）＾２＋（ＹＡ−ＹＢ）＾２） このｌがもともとの腕の長さで定数である。
２．観測盤（とそれを乗せる地球）が速度β（対光速）で宇宙空間を進行する場合
1）真空を通る光 の場合
ガリレイ座標でローレンツ収縮（ローレンツの予想）もローレンツ座標（アインシュタインの特殊相対性理論）も結果は同じ。しかしこのページは図が入れられないので、説明がし難く、ここではより簡単に文だけでも示せる前者で求める。
運動時、発信点Ａから出た光は、受信点Ｂで受け取られるわけではない（光速が無限速でない限り）。必ず観測盤の進行方向に少しずれる。その点をＤと置くと、ＡＤ：ＢＤ＝１：β 。ここでＡＤは光が進む距離、ＢＤは観測盤が進む距離である。そこでＡＤ＝Ｌとおくと、この間の観測盤の移動距離はβＬとなる。
従ってＡＢ間の進行方向の距離をＸ、横方向の距離をＹと置くと Ｌ＾２＝（Ｘ＋βＬ）＾２＋Ｙ＾２
これを Ｌ について解いて Ｌ＝γ＾２＊（βＸ＋ｓｑｒ（Ｘ＾２＋α＾２＊Ｙ＾２）
ここで 進行方向はローレンツ収縮しているので Ｘ＝α（ＸＢ−ＸＡ）、また Ｙ＝ＹＢ−ＹＡ
これを、上式に代入し
Ｌ＝γ＊β＊（ＸＢ−ＸＡ）＋γ＊ｓｑｒ（（ＸＡ−ＸＢ）＾２＋（ＹＡ−ＹＢ）＾２）
よって Ｌ＝γ＊β＊（ＸＢ−ＸＡ）＋γ＊ｌ
この右辺第１項は、ローレンツ座標上でのＡ，Ｂ点の時間的ずれです。従ってこれを計る”片道の光の実験”なら検出の可能性があります。そこでこの実験の最も古いものを探したところ１９５５年の”原子時計同期の実験（仮称）”がありました。これはアメリカの規格基準局から、ドイツブラウンシュバイクに置かれた原子時計を電波で１日中同期し続けると いうものでした。しかしこの実験データーからは右辺第１項の差はないと結論されます。すなわちこの実験は、初めて”時計同期はローレンツ座標上で起きる（自然界がローレンツ座標を選択している）”事（あるいは光速は不変である事）を明らかにした実験だといえます。 そして逆にマイケルソンーモーレーの実験のような”往復の光の実験”はこれを確かめたことにはならないことを次に示しましょう。この手の実験は、１つの光を２つにわけ、再び集めて干渉させるという手法を用いてますから、１つの３角形を考えその１点からはなった光が３角形の２辺と１辺に別れてすすみもう一つの頂点で集まるというモデルに置き換えてもかまわないでしょう。そしてそれが回転に全く影響を受けないこと（右辺第１項に 全く関係しないこと）を示せば十分です。
そこで新たにＣ点を設け Ａ−Ｂ−Ｃの行路と、Ａ−Ｃの行路を比べましょう。
すると Ｌ（ＡＢ）＝γ＊β＊（ＸＢ−ＸＡ）＋γ＊ｌ（ＡＢ）
Ｌ（ＢＣ）＝γ＊β＊（ＸＣ−ＸＢ）＋γ＊ｌ（ＢＣ）
Ｌ（ＡＣ）＝γ＊β＊（ＸＣ−ＸＡ）＋γ＊ｌ（ＡＣ）
ですから Ｌ（ＡＢ）＋Ｌ（ＢＣ）−Ｌ（ＡＣ）＝γ＊（ｌ（ＡＢ）＋ｌ（ＡＢ）＋ｌ（ＡＢ））
となって、上３っの右辺第１項がすべて消えてしまいます。結局、絶対静止時の長さの差をγ倍した値となってしまうのです。ただこのγをはかりとってローレンツ収縮を見出そうとした実験もありました。ケネディ・ソーンダイクの実験です。しかし失敗しました。彼らは、時間もまたγ倍伸びること（相対論でも、光速渦でもそうです）を知らなかったのです。距離が伸びても、時間が同比で伸びれば観測結果には何も現れません。すなわちマイケルソン干渉計タイプを用いたいかなる実験でも、光速不変やローレンツ収縮の検出は原理的に不可能なのです（このタイプのデーター無変化はガリ レオ座標上のローレンツ収縮でも説明可能。ただし収縮粒子の時間が逆比で伸びていることが条件）。従って、私が知る限り「原子時計同期の実験」がおそらく光速不変と、ローレンツ座標存在をはじめて証明した実験といえるのではないでしょうか。このほか Ｂｒｉｌｌｅｔ ａｎｄ Ｈａｌｌ の実験が、１０のー１５乗と言う精度で、光速の不変を確かめています。
２）媒体中を通る場合
１）で逆に相対論が正しいことを印象づけてしまったかもしれません。そして私も前作「ケプラー運動は相対性理論を支配する」ではこちらの立場に立ち相対論と光速渦、把握空間は対等の表裏であると結論付けてしまいました。 しかし今回、同時には２種類の同時があることに気づき、再考してケプラー型ニュートン力学側が正しいと判定しなおし、出版することとなりました。 同時には「観測が作る同時（力線が操作する同時）」と「真の同時」の２種類があるのです。そして「原子時計同期の実験」「Ｂｒｉｌｌｅｔ ａｎｄ Ｈａｌｌ の実験」等は力線と観測光（力線空間と把握空間）で”往復の光の実験”と同じ事をしていることになります。見かけ上、あるいは実験上ローレンツ座標上の同時面は同時に見えますが、この同時は方向によって長さの異なる距離を力線が伝わるのに要した時間が考慮されていません。そしてこれらの実験でも、力線も光速だから”往復の往路が光から力線に変わる”だけで本質的に往復の実験と変わりはない（現実に、真の同時を計り取るのは不可能）ということになります。
しかし、この行路に、光速を変化させる媒体をおけば話は別です。その屈折率をｎとおいたとき、ＡＤ’間（Ｌにほぼ同じ Ｌ’）を光が進むのに要する時間が Ｃｔ＝ｎＬとなりますから、その間に受信点の移動は ｎβＬとなって
Ｌ’＾２＝（（Ｘ＋ｎβＬ’）＾２＋Ｙ＾２）
となります。これをＬについて解いて、近似させれば、往復の光について
��Ｌ＝（ｎ＾２−１）＊Ｌ＊β＾２＊ｃｏｓ２θ
という式が出てくるのです。
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