鉄道旅行とは、巡ること このページをアンテナに追加 RSSフィード

公共交通機関の動向・イベント、鉄道・バスによる旅行、街歩き、ウォーキングイベント及び酒蔵巡りに興味あり。非・テツなので、鉄道車両の構造や駅構内の配線図など鉄道ファンがネタにするような話題はここにはありません。この他に二つのブログ(「memoir」及び「モグラは時々地上に顔を出す」)と、ホームページを抱えてますが更新頻度は低めです。なお、2007年以前の記事で、「万博・イベント・鉄道・ウォーキング・街歩きした結果」以外のものは削除の方向で整理中。

2005-06-11(Sat) 本当は12日に書いているけど。

名鉄が導入する「乗車券確認システム」

名鉄は来たる平成17年6月29日(水)より、まずは小牧線において、乗車券に乗車駅の情報を記録し、降車駅の自動改札機でそれを確認する、「乗車券確認システム」の導入を始める。

名鉄ホームページより「ニュースリリース」

http://www.meitetsu.jp/news/282.html

導入理由はここに書いてある通り。やはり不正乗車(キセル)撲滅のためだ。全線全駅で無人駅への自動改札機設置及びシステム導入が終われば、基本的に不正乗車はなくなるはずだ。やろうとすれば即刻警察行きとなる。確かキセル行為は窃盗罪にあたり、懲役刑になるはずである。

当分の間、小牧線でまごつく人が増える・・・?

ところで、駅においてあったパンフレットでは、以下の場合に自動改札機を通れず、自動精算機か清算窓口を利用するよう求められる。パンフレットの内容を抜粋し、私の方でも簡単に書いておく。

  1. 定期乗車券で乗車後、回数乗車券で降車。
  2. 回数乗車券で乗車後、定期乗車券で降車。
  3. 区間の連続する一方の回数乗車券で乗車し、他方で降車。
  4. 普通乗車券で乗車し、定期乗車券で降車。
  5. 普通乗車券で乗車後、回数乗車券で降車。
  6. トランパス対応カードと他の乗車券を組み合わせる。

ここで「トランパス」について少し説明しておく。

「トランパス」とは、名古屋市交通局(市営地下鉄線と市営バス)、名鉄バス、名鉄、それに桃花台新交通と名古屋臨海高速鉄道(あおなみ線)が導入している、共通ストアードフェア・カードシステムの共通名称だ(名鉄線ではまだ未導入の駅・区間あり)。対応するカードの名称は各社によって違う*1

「ストアードフェア」とある通り、「トランパス」システムでは、あらかじめ利用者が一定金額分を磁気情報として登録したカードを購入し、きっぷの代わりに乗車駅と下車駅の自動改札機に投入して、乗車駅からの所定運賃を支払うものである。均一運賃制を取る市バスの場合は、乗車してカードを読取機に通した際に運賃が引き落とされる。

一方、非対応区間では前以て券売機できっぷを買う必要があり、誤ってカードを使ってしまった場合は、下車すべき駅で経路どおりの所定運賃を現金で精算窓口、もしくは車掌に支払い、「証明書」をもらうことになる。その上で、対応駅の精算窓口で証明書を見せ、入場記録を取り消してもらわなければならない。名鉄線には各務原線広見線瀬戸線、名鉄本線の東岡崎〜豊橋間や名鉄一宮名鉄岐阜間の普通列車停車駅など、非対応区間や非対応駅がまだ多く残るので、このあたりは要注意といったところ。

参考URL:

http://www.meitetsu.jp/ticket/sfpanorama/index.html


今回の「乗車駅確認システム」は、「トランパス」システムの延長線と言ってもいいかもしれない。同システム対応カードでは、乗車駅の記録があっても下車駅の記録がなければ、そのカードで下車駅の自動改札機を通ることはできない。同様に、乗車駅の記録がなければ、下車駅の自動改札機に通しても扉は閉まる。このシステムを応用して開発したのだろう。

小牧線での導入はテストケース。不具合がないと確認されれば、豊田線犬山線全線へ導入を始める。その後はトランパス対応区間の拡大とともに全路線全駅へ導入を進めていくだろう。

・・・豊橋駅を除いて。


豊橋駅だけは「トランパス」システム導入も一番最後になる、たぶん(笑)。

豊橋駅は名鉄線の中でもかなり、というかめちゃくちゃ変わった駅だと思う。まず、名鉄とJR(東海道本線飯田線)の共同使用駅である。名鉄名古屋本線で豊橋まで向かうと、伊那駅を通過、もしくは発車した後、豊川放水路を越える手前で左から線路が合流し、駅を2つ通過して豊橋駅に到着する。合流してくる線路がJR飯田線で、豊橋駅構内で分岐するまで同じ線路を使うのだ。さらに名鉄線の列車は東海道線と飯田線ホームの間にある、1面だけのホームに止まる。向かい側は飯田線列車の発着番線なのだ。よほど慌てて乗らぬ限り、飯田線を走る列車と名鉄の真っ赤な車体、もしくは白色(に近いクリーム色?)の列車を間違うことは「まさか」ないと思うが、見境がつかないほどへべれけに酔っていたら、「まさか」は十分起こり得る。

閑話休題。そういうわけで、豊橋駅の自動券売機と清算窓口は別にあるが、自動改札機は名鉄線・JR線共用になっている。このため、「トランパス」システム導入どころか、「乗車駅確認システム」の導入も難しいのではないかと思う。勝手に自動改札システムの変更はできないだろうというのは、ど素人でも想像できるところだ。これぞ、共同使用駅の泣き所。


*追記:2009年12月28日

豊橋駅にはトランパス対応カードの清算機が設けられている。で、何で広見線新可児〜御嵩間や蒲郡線に導入しない(以下略)。

*1:名鉄では「SFパノラマカード」、名古屋市交通局では「地下鉄・バス共通大人用ユリカ」、名古屋臨海高速鉄道では「あおなみカード」

urbietorbiurbietorbi 2008/06/20 10:58 こないだ 名鉄で 豊橋まで いったんですが、おそるおそる 駅員さんに トランパスで 自動改札口から でれるか きいたら、なんで そんな ことを きくんだと いう 感じで、自動改札機を とおせば いいよと いわれました。

JRの 自動改札機と 名鉄の 自動改札機って 兼用できるんだって 感心しました。

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