東日本大震災のがれきの広域処理をめぐり、日田市内の有志でつくる「みんなの力で瓦礫(がれき)処理を 有志の会」(梅山忠信世話人)が23日、同市での受け入れを原田啓介市長に要望した。原田市長は「受け入れの可否は検討中だが(受け入れを表明した)静岡県島田市に職員を派遣したい」と応じた。
有志の会は、被災地でボランティア体験した梅山さん(71)や中島広泰さん(52)らの呼び掛けに賛同した約30人の団体。要望書では、受け入れへの具体的な検討を求め、受け入れる場合は放射線量検査などの情報公開の徹底を求めている。
市によると、同市緑町のごみ焼却施設は、1日5トンのがれきを受け入れる余力があるが、焼却灰を埋める同市大山町東大山の最終処分場は、約10年で満杯になるという。梅山さんは「被災地を支援する気持ちが広がることが大切だと思う」と話している。
=2012/03/24付 西日本新聞朝刊=