裁判員裁判

文字サイズ変更

裁判員裁判:部分判決後に会見 裁判員法に抵触、千葉地裁が陳謝

 強盗殺人や放火など六つの罪に問われ、区分審理で進めた無職の男の裁判を巡り、千葉地裁は23日、2月の部分判決後に裁判員の記者会見を開いたのは裁判員法に抵触していたと発表した。関係者にも陳謝したという。

 区分審理は、長期間に及ぶ裁判員の負担を減らすため、複数の事件を分割して別の裁判員が審理する制度。裁判員法では、すべての裁判が終了するまで裁判員との接触を禁じる規定があり、区分審理に参加した裁判員も最後の審理が終わるまで役職が継続するとみなされる。

 ところが地裁は2月20日、強盗傷害事件で被告に部分判決が言い渡された後、報道側の申し入れに基づいて裁判員会見の開催を許可。裁判員2人が出席し、報道5社が取材した。今月になって地裁が誤りに気付き、最高裁と協議。「会見は実施されるべきでなかった」と判断した。地裁は会見に出席した2人のほか検察官と弁護人に陳謝した。【黒川晋史】

毎日新聞 2012年3月24日 東京朝刊

 

おすすめ情報

注目ブランド

特集企画

中小企業の皆さま必見! KDDIスマートバリューfor Business

4月1日サービス開始 最大2年間月額1480円割引!

コスト削減でビジネス拡大を支援

東海大学:東日本大震災から1年。地震はいつ来るのか。

難しいといわれる地震予知に挑む、

地震予知研究センター長、長尾教授に聞く。

知ってほしい 岩手・宮城のガレキのいま ~1日も早い復興を目指して~ 写真展

岩手県・宮城県に残る災害廃棄物の現状とそこで暮らす人々のいまを伝える写真展を開催中。

毎日jp共同企画