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韓流ブームはアジアの脱米潮流と関係…東大でシンポジウム=韓国

サーチナ 3月18日(日)18時0分配信

 東京大学大学院の園田茂人教授は17日、東京大学情報学環・福武ホールで開催されたシンポジウム「現代韓国文化のアジア的還流と地域アイデンティティの可能性」で、アジアで起こる韓流ブームは米国偏重から脱却しようとする動きと関係があると述べた。複数の韓国メディアが報じた。

 シンポジウムで園田教授は、アジアで韓流がブームを巻き起こしているのは、米国文化偏重から脱却しようとする動きと関連があると指摘。これまで米国文化に偏っていたアジア諸国は韓流ドラマや歌謡などを通じ、「アジア化」を試みていると分析した。また、日本で韓国人は「重要な他者」になったと主張した。

 園田教授の発言を受け、韓国コンテンツ振興院日本事務所のキム・ヨンドク所長は、「カンボジアには自国のアイドルを育てるシステムがなく、マレーシアやインドネシアはさまざまな文化を受け入れ包容力がある」とし、東南アジアで韓流ブームが起きる理由について説明した。

 日本映画大学の佐藤忠男学長は、「米国映画では力強い主人公が愛を勝ち取るが、韓国や日本、中国、台湾の作品では美男子が恋に落ちるシーンが多い」とし、「アジア文化という共通した基盤が、ドラマ『冬のソナタ』の爆発的な人気につながった」と述べた。

 韓国ロゴスフィルムのイ・ジャンス代表は、日韓のドラマを比較。韓国ドラマは1作品15―16話(1話70分、週2回放送)で構成されるため、ストーリー中心型であるのに対し、日本ドラマは1作品11―13話(1話45分、週1回放送)であるため、捜査・医療・家族などジャンル型のドラマが主流になっていると分析した。(編集担当:新川悠)

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最終更新:3月18日(日)18時0分

サーチナ

 

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