NHK群馬県のニュース　前橋放送局

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農地の放射性物質調査結果

東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、農林水産省が県内の農地で放射性物質の濃度を調べた結果、最高で土壌１キログラム当たり、９７０ベクレルの放射性セシウムを検出しました。しかし、国が示した基準を大きく下回っていて県では、「今シーズンの作付けには問題ない値」としています。農林水産省は、去年４月から１２月にかけて、県を通じて県内９９か所の農地で土壌を採取し、検査した結果を公表しました。
それによりますと、放射性セシウムの濃度が最も高かったのは、沼田市秋塚町の果樹園で、土壌１キログラム当たり９７０ベクレルを検出しました。
しかし、国が示した、米の作付け制限の対象となる基準、土壌１キログラム当たり５０００ベクレルを大きく下回っていることから、県農政部は「今シーズンの作付けには、問題はない値」としています。
このほか、▼高崎市倉渕町の畑で１キログラム当たり９１０ベクレル、▼東吾妻町郷原の畑で６５０ベクレルの放射性セシウムが検出され、その他の地域でもおおむね１００ベクレルから４００ベクレルの範囲で検出されました。
県は農家に対して、作物が放射性セシウムを吸収するのを抑える効果があるとされるカリウムを農地にまくことなど、安全対策の指導に力を入れていくことにしています。

03月23日　20時15分

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