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【大リーグ】

イチロー “イチ”番おしゃれ 日本開幕戦のため帰国

2012年3月24日 紙面から

帽子、ジャケット、パンツを黒に統一したおしゃれスタイルで来日したマリナーズのイチロー=成田空港で

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 来日時も“主役”はやっぱりイチローだ。マリナーズのイチロー外野手(38)が23日夕、アスレチックスとの日本開幕戦(28、29日・東京ドーム)のため、ナインとともにチャーター機で成田空港に到着した。スーツスタイルの選手が多いなか、帽子、ジャケット、パンツを黒で統一。ダテ眼鏡のフレームなどに差し色のピンクを入れ、おしゃれ感たっぷりだった。出発時とは服装が異なり、機内で“お色直し”したようだ。出迎えたファンはわずか150人だったが、グラウンド外でも魅せるイチローが、場の空気を一気に華やいだものに変えた。

 ネクタイの有無の差こそあれ、ほとんどの選手がパリッとしたスーツスタイルというなか、イチローがファッションでもリーダーであることを証明した。

 ボルサリーノ帽に、デニム地っぽいタイトなジャケット、丈が短めのパンツと黒を基調としたシックな装いも、それだけで終わらないのがイチロー流の着こなし。

 林家ペー・パー子夫妻ほどではないが、ダテ眼鏡のフレーム、チェックのシャツおよびレジメンタルタイの一部、靴下に差し色として春っぽいピンクを入れ、季節感、おしゃれ感を出した。出国時はインナーもピンクのTシャツだったが、機内でしっかりと“お色直し”したもよう。常に注目を集める男は、移動時も一切気を抜くことはなかった。

 イチローがグラウンド内外で気合が入る理由がある。アスレチックスとの日本開幕戦は2003年にも計画されながら、その直前に開戦したイラク戦争のあおりを受けて中止となった。あれから9年。ようやく訪れた初の“凱旋(がいせん)”試合となれば、期するものがあって当然だ。

 だから、キャンプ初日に「東京開幕へ照準? 経験のないことなので(照準の)当て方が分からないけど、そうでありたいとは思います。なかなか計算通りにはいかないけれど」と言いつつも、他球団より約1週間早い開幕に向け、急ピッチで体を仕上げてきた。

 日本遠征直前の現地時間21日に行われたホワイトソックス戦では仕上げとばかりに右翼席への特大アーチを放った。2試合連続弾で締め、オープン戦通算打率も4割。本人は「この時期の結果は分からない(あてにならない)」と淡々としたものだが、万難を排して母国での公式戦に乗り込んできた。

 「不退転の決意」で始まったシーズン。イチローはもちろんユニホーム姿でも主役になる。 (内田修一)

 

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