百貨店大手の高島屋グループは22日、4月1日に開催する2012年度の入社式で、新入社員にスーツの着用を禁じ、自由な服装での出席を求めると発表した。新入社員に自己表現や活発な提案を促すのが狙い。
高島屋は、若者の百貨店離れに歯止めをかけるには、まずは「入社後間もない従業員の声に耳を傾ける雰囲気作りが不可欠」(鈴木弘治社長)と判断。異例の入社式のスーツ着用禁止に踏み切り、79人の新入社員(うち女性40人)にジャケットやワンピース、綿パンツなどの着用を促すことにした。鈴木社長ら役員もノーネクタイのビジネスカジュアルで臨む。