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政治
世銀次期総裁最有力候補にキム氏 オバマ米大統領、アジア系を初指名
2012.3.24 00:45
【ワシントン=柿内公輔】オバマ米大統領は23日、6月末で退任する世界銀行のゼーリック総裁の後任候補として、米ダートマス大のジム・ヨン・キム学長(52)を指名すると発表した。世銀総裁の人選は最大出資国の米国の意向が強く反映され、韓国出身のキム氏が選出されればアジア系で初の世銀総裁になる。
ホワイトハウスでキム氏とともに記者会見した大統領は「国際経験が豊かで、世銀のリーダーとして最適だ」と述べた。キム氏は「ありがとうございます」と大統領に謝意を示した。
世銀の歴代総裁を送り込んできた米国は「引き続き中心的役割を担う」(ガイトナー財務長官)として、世銀運営の主導権を手放さない姿勢を明確にした。
キム氏はソウル生まれで、5歳で米国に移住。米ブラウン大などを卒業後、医師として米国の医療機関などで勤務し、世界保健機関(WHO)でエイズ撲滅運動にも携わった。2006年には米誌タイムの「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた。
一部の新興国は、米国のポスト独占に反発して対立候補を模索していたが、米国がアジア系候補を立てたことで反応が注目される。一方、医師のキム氏は、政治、経済の両面から開発問題などで途上国を支援する世銀総裁としての手腕が未知数との声もある。
世銀は23日夕(日本時間24日朝)に立候補を締め切り、理事会の面接などを経て、4月下旬までに次期総裁を選出する方針。
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