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外国種ウナギ DNAで大量に判別3月23日 10時46分
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日本国内で主に流通している「ニホンウナギ」と外国種のウナギを、一度の検査で大量に見分けられるDNA検査の方法を静岡県の大学教授らが開発し、教授は「種の偽装を防ぐことができるのではないか」と期待しています。
検査方法を開発したのは、静岡理工科大学で遺伝子工学が専門の常吉俊宏教授らのグループです。
常吉教授によりますと、検査には外国種のウナギのDNAにだけ反応する試薬が使われ、これまでは1匹ずつ行っていた検査が一度に最大1万匹を対象にすることが可能になったということです。
検査時間は40分から最大2時間で、「ニホンウナギ」の中に外国種のウナギが交ざっていないかなどを見分けられるということです。
かば焼きのように調理されていても可能で、費用は1000匹の検査で1匹当たり20円から30円と、これまでよりも大幅に抑えられるとしています。
常吉教授は「ウナギのDNAを簡単に調べる方法があると社会に広く知られることで、種の偽装を防げるのではないか」と期待しています。
常吉教授によりますと、検査の精度をさらに高めたうえで、ことし夏から新しい検査方法の運用を始めたいとしています。
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