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「水戦争」リスク高まる、2040年には問題深刻化=米当局

2012年 03月 23日 16:57 JST

[ワシントン 22日 ロイター] 米国の情報機関を統括をする国家情報長官室は22日、淡水資源の供給が2040年までに世界の需要に追い付かなくなるリスクが高いと警告する報告書を発表した。

水不足の地域は政治不安が増し、経済成長が阻害され、食糧供給が危険にさらされる可能性があるとしている。

同報告書は、南アジアや中東、北アフリカなどの地域が、水資源で大きな難題に直面すると指摘。向こう10年は「水戦争」の心配はないとしているが、世界の水需要は2030年までに現在の持続可能な供給量を40%上回り、それが原因となる紛争のリスクも高まると警告している。

国家情報長官室の高官は、記者団に「10年後にはリスクが高まるとみている。それぞれの国がどう行動するか、水管理問題について国同士が今どんな対策を取るかにかかっている」と述べた。

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