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“食品アレルギー表示の義務化を”
3月23日 21時50分

“食品アレルギー表示の義務化を”
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安心で分かりやすい食品表示の在り方について、消費者などに意見を求める消費者庁の会合が東京で開かれ、アレルギーの子どもを持つ親が、対面販売などにも、症状を引き起こすおそれがある食材を使っているかどうか、表示を義務づけるよう訴えました。

この会合は、複数の法律にまたがる食品表示の制度をまとめ、安心で分かりやすい表示の在り方を検討する際の参考にするため、消費者庁が開きました。
「食物アレルギーの子を持つ親の会」の代表の武内澄子さんは、洋菓子店で購入したアップルパイを子どもが食べたところ、生地に練り込まれたゴマが原因で、おう吐を繰り返すアレルギー症状を引き起こした経験を紹介しました。
武内さんは、アレルギー体質の人にとっては食品表示は命に関わることだとして、対面販売や外食産業にも、症状を引き起こすおそれがある食材を使っているかどうか表示を義務づけるべきだと訴えていました。
消費者庁は、ホームページでも消費者や食品の製造業者などから意見を集め、新たな食品表示制度について法案化することにしています。
会合のあと、消費者庁の検討会の座長を務める池戸重信宮城大学教授は、「健康問題に直結する食品表示について議論してきたが、実際の被害について、直接、話を聞くことができ、参考になった。今後の議論に反映させたい」と話しました。

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