川内村 新工場の採用説明会

3月23日 17時2分

来月１日に避難区域が見直される見通しの福島県川内村が、２３日、新たに村に建設される工場の採用説明会を開きました。

国は川内村の半分近くを占める警戒区域について、来月１日、住民の早期帰宅を目指す「避難指示解除準備区域」や、引き続き避難を求める「居住制限区域」の２つの区域に見直す見通しです。
村は区域の見直しとともに、住民に村に戻るよう呼びかける「帰村宣言」を行っていますが、住民が戻るためには、雇用の創出や放射性物質を取り除く除染が大きな課題となっています。
このため、村は、多くの住民が避難しているいわき市で、村に新たに建設される工場の採用説明会を開きました。
工場を建設するのは、東京の精密機器メーカーの「菊池製作所」です。
村や企業の担当者は、早ければ８月から操業を始め、採用枠は最大で５０人になると説明しました。
川内村の猪狩貢副村長は「１人でも多くの住民に村に戻ってきてもらうために努力していきたい」と話していました。
説明会に参加した５９歳の女性は「若い人が戻るきっかけになるのではと期待しています」と話していました。
川内村は、今後も企業誘致を積極的に進めたいとしています。