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大飯原発の検証結果 提示へ
3月23日 6時8分

大飯原発の検証結果 提示へ
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福井県にある大飯原子力発電所で実施された「ストレステスト」の結果について、国の原子力安全委員会は、23日、「関西電力が行った津波対策の効果を示せたことは重要なステップだ」として、一定の評価をする検証結果を初めて示す方針です。
これを受けて、政府は大飯原発の運転再開に向けて判断することになります。

「ストレステスト」は、政府が停止中の原発の運転再開の判断の前提としていて、関西電力が実施した大飯原発の3号機と4号機について、国の原子力安全・保安院は「福島第一原発を襲ったような地震や津波が来ても深刻な事故には至らない対策が取られている」とする見解を示しています。
これについて、検証してきた原子力安全委員会は、23日午後、臨時の会議を開き、全国の原発で初めて検証結果を示す方針です。
この中で、大飯原発で実施された「ストレステスト」の結果について、「関西電力が福島第一原発の事故後に行った緊急の津波対策の効果を示せたことは、重要なステップだ」として、一定の評価をする方針です。
一方で、安全委員会は検証の対象となった「ストレステスト」の「1次評価」だけでなく、メルトダウンなどが起きたとしても、大量の放射性物質を外に放出するのを防ぐ対策を確認する「2次評価」も速やかに行うよう求める方針です。
これを受けて、政府は近く大飯原発の2基の運転再開に向けて判断することになりますが、再開には地元自治体の了解も必要で、多くの課題が残されています。

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