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首相 原子力施設の防護強化表明へ
3月23日 4時18分

首相 原子力施設の防護強化表明へ
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来週、韓国で開かれる核セキュリティーサミットで、野田総理大臣は、東京電力福島第一原子力発電所の事故の教訓を踏まえ、原子力施設の防護措置や緊急時の体制を強化することなどを表明する見通しです。

核を使ったテロや原子力施設に対する攻撃への対策を話し合う核セキュリティーサミットは、今月26日と27日の2日間、韓国のソウルで開かれる予定で、このサミットで野田総理大臣が行う演説の要旨が明らかになりました。
それによりますと、野田総理大臣は、福島第一原発の事故からの教訓として原子力災害の社会に与える影響の甚大さとさまざまな危険を念頭に、綿密に危機に備える姿勢の重要性を挙げたうえで、原因が自然災害でもテロ攻撃でも災害発生後の即応体制がかぎで、対処する人員の確保と十分な訓練、装備の充実などが死活を分けると表明します。
そして、今後の日本の取り組みとして、原子力施設の警備要員を増加して巡視の強化を図るとともに、屋内の原子炉だけでなく、海水冷却ポンプなど屋外の重要な設備の防護も実施するとしています。
また、緊急時の即応体制を強化するため、高い放射線量の下でも十分な行動が取れるよう防護服など必要な資材や機材を整備することや、緊急時のための電源車やポンプ車などの装備を充実させ、要員も確保することなどを表明する見通しです。

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