2012年3月23日金曜日

[オピニオン]統一協会“拉致監禁キャンペーン”の実体。『高度危険者』とは?

今は亡き拉致監禁被害家族の会のチラシ
“キャンペーン”を裏付ける貴重な資料だ

統一協会(統一教会)が推し進める“拉致・監禁キャンペーン”

悪質な霊感商法や違法勧誘を組織的におこなってきたカルト団体が、「私たちは反統一教会グループから拉致監禁・強制回収の被害を受けています!!!」などと宣い、厚顔にも被害者面をしているものだ。


本紙コメント欄に於いても、この“拉致・監禁キャンペーン”に沿った内容の荒らし書き込みが大量になされている。
 

教団にとって都合の悪い記事から注目を逸らすことが目的と思われる。

本紙では、悪質な荒らし書き込みに対して、最低限の指摘をした上で放置してきたが、ここで記者の見解を述べておく。

統一協会本部の内部文書の内容も明らかにする。
『高度危険者』というキーワードから繙かれたのは、金まみれ体質が浸み込んだ巨悪カルト団体の実相だった。

“拉致・監禁キャンペーン”を従順に信じ込む末端信者は、どのような反応をするだろうか。











統一協会が殊更に論っているのが、信者に対する脱会説得だ。これを統一協会側は「拉致・監禁」と指摘している。


信者の親族による説得については、その信者が勧誘され信者になった経緯(正体を隠した違法勧誘から始まり、選択の機会を奪うという信教の自由/信教しない自由を侵害する手口、そして狡猾な心理操作・心理誘導による思考の枠組みの変容)が何よりの問題であると捉えている。

“拉致監禁教育”を刷り込まれているために、正常なコミュニケーションすら取れないケースも多々ある。

統一協会自体が組織的に、勧誘対象者に対し卑劣な口止め工作を施して友人や家族から隔離、統一協会の影響下で一連の心理操作・狡猾なマインドコントロールをおこなってきたのであって、身内をカルトに奪われた家族が、そんな悪質なカルト側の影響の及ばない環境で話し合いをしようとするのは当然のことだ。


何故なら、統一協会勧誘員は、正体と目的を偽り対象者に接近、他の影響が及ばない環境に於いて、様々な手練手管を使い、信者にする目的を隠匿してビデオセンターで受講するよう迫ってきた。その際、渋る“ゲスト(勧誘対象者)”を朝まで軟禁するケースもあった。そして、家族や友人に知られないよう必ず口止めをする。更には、側頭部を刺激し、神体験を起こさせるなど薬物使用も疑われる事例もある。
様々な悪辣な手段を使って意識変容を起こし、思考の枠組みを変格させてきたのが統一協会だ。



記者は本紙コメント欄に於いて、統一協会の“拉致監禁キャンペーン”を『誘拐犯が救出された人質を「誘拐された」と言っているようなもの』『泥棒が押収された盗品を「盗まれた」と言っているようなもの』と評したのは、そういうことだ。


そのような形で大切な人をカルトに奪われているのだから、カルトの影響の及ばない環境で話し合いをすることには一定の合理性がある。


統一協会の影響が及ばない環境で話ができれば、大抵の信者は次第に自身がカルトによって施された狡猾で卑劣なマインドコントロールによる変格や組織の欺瞞に気付き、脱会の意思を持つに至る。


そのボロが出ないように必死に何としてでも体制を守ろうとして展開している悪あがきが“拉致監禁キャンペーン”なのであり、対外的には摘発が続く霊感商法等の非難から世間の目を逸らし被害者面をするため、内側に対しては共通の敵を作りエンドレスな献金強要から来る教団への不満の矛先を転化させるという内部統制の手段として用いている。それが、統一協会の現状だ。


これに協力しているのが米本和広氏など自称ルポライターや自称宗教ジャーナリストである。


信者が実家に帰省する度に定時連絡を入れさせるなど、執拗な管理体制からも普通の宗教団体ではなく異様な団体だと判る。


記者がこの10年、最前線でカルトと対峙し目の当たりにしてきたのは、カルト団体が般市民を従順な信者へと変革していく入り口である違法勧誘の現場、ビデオセンターでの教化や霊感商法の実態も含め、見え透いた信者生産の構図だった。


人生に悩み苦しみ、他者からの勧誘・接触が一切ない状態で統一協会に入信した人がいるとすれば、そんな信者の去就は飽くまで自己責任であり、放置しておいて構わないだろう。
しかしながら、そのような信者は皆無だ。殆ど総ての信者は、正体と目的を偽った違法勧誘から入信している。

仮に説得する側にいき過ぎたおこないがあったとしても、統一協会側がまずはどのような勧誘手口から信者にしていったかということを抜きにしては語ることは無意味だ。組織的な違法勧誘行為を認めず、責任逃れをしているようでは、何の共感も得られない。


脱会説得の進め方の是非をあれこれ云々言う前に、どのように勧誘され信者にさせられたかという流れを見ることが何よりも重要だ。
そこが一番の問題点なのだから。


百歩譲って、仮に統一協会の喧伝する拉致監禁キャンペーンに、合理性があるとしよう

統一協会は
“拉致監禁対策”なるものをおこなっているとしているが、ここに、ある内部文書がある。

表題は『高度危険者に対する緊急対策の取組みフィードバック』
昨年8月のものだ。
【統一協会・内部文書 2011年8月】

高度危険者に対する緊急対策の取り組みフィードバック



危険度調査において高危険者と判明した信徒らに対する「緊急対策」の実地状況をフィードバックいたします。
(以下略)

予防・対策教育/報告状況 AA〇〇人 AAA〇人
 『高度危険者』とは単に脱会説得をおこなおうとしている家族がいる信者のことではない

『高度』とは『高額献金者』のことである。統一協会は金持ち資産持ちの篤志家信者の脱会を阻止することしか考えていないということだ。


Aの数は、献金額の多少によって分けられていると思われる。

高額献金者が説得を受け脱会すると、「高額な損害賠償請求訴訟を起こされる」との危惧から、統一協会は必死にネガティブ情報を流している。
“拉致監禁キャンペーン”とはその程度のものだ。
要するに、金、金、金の教団なのである。これが、統一協会の“拉致監禁対策”の実態だ。


“拉致監禁キャンペーン”を真に受け、教団・信者は被害者だと信じ込まされている末端信者は、協会本部のこの姿勢を見て、おかしな“拉致監禁キャンペーン”の実態に気付いてほしいものだ。
過去、ごく一部に問題のある説得手法を採る人がいたのかもしれないが、当のカルト団体がそこを殊更に論い、“今も全ての人がそうであるかのように”糾弾するのは、おかしなことである。

根本的な原因を作ったのは統一協会である。
何も「やられたら同じやり方でやり返せ!目には目を!歯には歯を!」ということではない。
統一協会が組織的におこなってきた違法勧誘からの人格変容、霊感商法、信者生産を棚に上げて被害者面するな!ということだ。


組織的な違法勧誘や霊感商法を認めず白を切ったままでは、いくら社会貢献活動をおこなってもコンセンサスは得られない。ボランティア活動なども、教団外の一般社会から見れば、見せかけだけだろうとしか思われない。

 「組織的な拉致監禁・強制改宗グループがあり、結託して金儲けをしている」などという事実はなく、記者の知り合いで真摯にカルト問題に取り組む人にそのような人はいない。これもカルト側の悪質なプロパガンダに過ぎない。

末端信者に俯瞰・鳥瞰する視点があれば自ずと問題の構造が見え、統一協会側の主張が支離滅裂であると判る筈だ。

17 コメント:

匿名 さんのコメント...

むしろ統一教会の伝道方法や献金を迫るときや高額商品売りつけるときの方がソフトな拉致監禁だと思うぞ

匿名 さんのコメント...

×献金を迫るときや高額商品売りつけるときの方がソフトな拉致監禁だと思うぞ

○献金を迫るときや高額商品売りつけるときのやり方のほうがソフトな拉致監禁だと思うぞ

エイト負けるな
ストーカーのことも警察に相談しろ

匿名 さんのコメント...

なあんだ。

エイトさん、やっと記事書いたと思ったら、質問には全く答えてないじゃないですかwwww

んで、エイトさんの見解は保護説得はあったか無かったかどっちなんですか?

エイトさんは保護説得に賛成か反対かどっちなんですか?

これだけ長文の記事を書く暇があったんですから、さっさと答えてください。

この期に及んで答えられないとしたら、本当に情けない人間ですね。

匿名 さんのコメント...

出たな発達障害

エイト さんのコメント...

読解力が皆無の輩がまた涌いていますね


3月23日21:33匿名

情けないのはスパムコメントを書くしか能のない君たちの方だと思うが?

匿名 さんのコメント...

私は30年 統一教会で信仰を持ってきました。いままでの統一教会のあり方に、たくさんの間違っていた内容があったことは認めます。
ただし、事実とは異なる事をさも事実であるかのようにコメントされるのはいかがと思います。具体的には以下の部分です。

>更には、側頭部を刺激し、神体験を起こさせるなど薬物使用も疑われる事例もある。

側頭部を刺激して神体験が起こるとは、初めて聞きました。ましてや薬物使用など全く聞いたことはありません。統一教会では、酒、たばこ、麻薬は絶対厳禁です。もし、エイトさんのコメントの内容が事実なら、傷害罪が問われる内容で、信者としてもゆゆしき内容です。そのようにコメントした根拠を示してほしいと思います。

>Aの数は、献金額の多少によって分けられていると思われる。
高度危険者に対する緊急対策の取り組みフィードバック については、私も所属教会の集計作業にも関わりましたが、これも全くの事実無根です。Aの数は、親族で反対している人はいるかなど、本人の周辺に拉致監禁につながるような状況があるかを調査したものです。調査項目に本人の献金に関する内容は一切含まれていません。

ここまで来ると妄想と言われても仕方ないと思います。

これでは、新聞という名前を冠してはいても、ジャーナリズムの倫理などはなから無視していると言われてもしかないのではありませんか?

匿名 さんのコメント...

拉致監禁にしても、オープンな話し合いにしても、食口となった子供の救出を考える親御さんがいる人は幸せである。
なぜならば、少なくとも、家族は見放してはいないからだ。
 
でも、若い食口の90%の親御さんはあきらめておられるか、見放している。
そんな家族も現実に沢山いる。
そのことは、食口の皆さんが周りを見渡せば、一目瞭然である。家族の会への相談件数も減っている。
  
エイト氏に執拗に回答を迫る現役の方々の偏狭な文章を読ませていただくたびに、感じるのです・・・・説得をする家族がいる食口に対する彼らの嫉妬を。
  
嫉妬が慢性化すると人格の変調をきたすことが分かっている。パーソナリティー障害。
  
PTSDを勉強されておられるぐらいの方々であろうから、お分かりかと思いたいが、拉致監禁=PTSDの決めつけしか、理解していない方々には、他人の検証はできているつもりでも、ご自分の検証はできていないようだ。
 
ご相談は、日本臨床心理士会まで。
http://www.jsccp.jp/

エイト さんのコメント...

3月23日22:19匿名さん

>事実とは異なる事をさも事実であるかのようにコメントされるのは~

とありますが、事実もしくは事実と信ずるに値するものを記事にしています。

側頭葉刺激による“神体験”については、側頭葉シルビウス裂への刺激による幽体離脱体験やラマチャンドラン博士やパーシンガー博士の研究でも報告されています。脳科学や大脳生理学を少しでも勉強した人には常識です。
検索してみてください。

薬物使用が疑われるケースは、こういうものでした。
『ビデオセンターを「辞めたい」と告げた受講生が、「最後に一度だけ来てほしい」と必死に懇願されて仕方なく行った。ビデオセンターに着いて、出されたコーヒーを飲みビデオを観ていたら、神体験をし「これは本物だ!」と確信した』というものです。
ドンピシャのタイミングで神体験を起こさせるというのは、何らかの刺激薬物の作用が想定されます。

『高度危険者』が高額献金者を指すというのは、信頼できる筋からの情報です。
Aの数はそこからの私の推測です。

>Aの数は、親族で反対している人はいるかなど、本人の周辺に拉致監禁につながるような状況があるかを調査したもの

ということであれば、それも参考情報にはします。

どの地区の何教会に於いて集計を担当されていたのですか?

あなたが、集計作業に携わったということが事実であったとしても、『高度危険者』が『高額献金者』のことを指さないということにはなりません。

以上の事から、『妄想と言われても仕方ない』『ジャーナリズムの倫理などはなから無視』などと言われる謂れはありません。

匿名 さんのコメント...

スパムではなく質問なんですが。

都合の悪い質問はスパム扱いですか。ひどすぎますね。

私はエイトさんが保護説得はあったと思うか、保護説得に賛成かを訊いているだけですよ。

一瞬で答えられる質問です。

匿名 さんのコメント...

>側頭葉刺激による“神体験”については、側頭葉シルビウス裂への刺激による幽体離脱体験やラマチャンドラン博士やパーシンガー博士の研究でも報告されています。脳科学や大脳生理学を少しでも勉強した人には常識です。

なんだか知ったかぶってますが、ラマチャンドラン博士らの側頭葉刺激というのは、頭蓋骨を切開して開頭した上で、大脳皮質に電極を差し込んで直接電気刺激するというものですよ。

エイトさんは統一教会でそのような事が行われていると考えているのですね(笑)

匿名 さんのコメント...

教会を離れようと思った信者が神秘体験をして再び信仰を深めたなんてのは、統一教会に限らず一般のキリスト教でもよくある話ですよ。

宗教にある程度造詣のある人間ならそのような体験談にいちいち驚かないものですが、エイトさんはそんな話が一例あっただけで統一教会が薬物を使用してるなどというぶっ飛んだ推測をするのですね。

申し訳ありませんが、爆笑してしまいました。

匿名 さんのコメント...

大脳生理学に造詣の深いエイトさん、ビデオセンターのスタッフがコーヒーに具体的にどんな薬物を入れて側頭葉を刺激(笑)したと推測しているのか教えてください。

匿名 さんのコメント...

エイトさん、これだけ長文のオピニオン記事を書いたのに、保護説得の有無に関するエイトさんの見解を書かなかったのはなぜですか?

結局そこには言及できないんですね(笑)

エイト さんのコメント...

3月23日23:01匿名さん

>ラマチャンドラン博士らの側頭葉刺激というのは、頭蓋骨を切開して開頭した上で、大脳皮質に電極を差し込んで直接電気刺激するというもの

あなたが云っているのはカナダの脳神経外科医ワイルダー・ペンフィールドのことですね。
マイケル・パーシンガーやラマチャンドランが用いたのは磁気刺激ヘルメットです。

読者のミスリードを誘い、私を貶めようとの意図は失敗ですね。


3月23日23:04匿名さん

>教会を離れようと思った信者が神秘体験をして再び信仰を深めたなんてのは、統一教会に限らず一般のキリスト教でもよくある話ですよ。

私が示した事例の人は、その時点ではまだ信者ではなく受講生の段階です。話をすり替えないでください。

>宗教にある程度造詣のある人間

あなたがそうなんですか?とてもそうとは思えませんが???

勝手に『爆笑』するのは自由ですが、嗤われているのはあなただと思いますよ。

その他の、他人を揶揄することだけが目的のくだらない書き込みは、相手にするだけ莫迦らしいので無視します。

カルト信者の標本として晒しておくだけです。

匿名 さんのコメント...

2012年3月23日23:11 のいう保護の定義とは?

別コメではこう定義している匿名もいるようだ。

>辞書に載ってないというから教えてやるが、保護説得というのは信者を家族がマンション等に隔離して行う脱会説得の事だよ。

一般的に言えば保護とは、
行方不明になっていた人が無事家族の下に保護された、というように現状回復を指すが、どうも認識がちがうようだな。

匿名 さんのコメント...

>マイケル・パーシンガーやラマチャンドランが用いたのは磁気刺激ヘルメットです。

TMSだろ?
それでも同じことだよ。

エイトはビデオセンターのヘッドホンにTMS装置でも組み込まれてると言いたいのか?(笑)
だったら得意の土足侵入で調べてこいよ。

匿名 さんのコメント...

いちゃもん のようなコメントが見受けられるが…

統一教会が、献金多額者を優遇してきたのは、まぎれもない事実。

違法勧誘でも、給料高めの「看護士をねらえ」なんて普通に言われていた。

全然、「信仰」と離れた金儲けに走っているのは誰でも知ってること。


最初に勧誘されたとき、夜10時~朝6時まで延々話された。異常。