ここから本文です

上杉隆が明かす「ジャーナリスト無期限休止」宣言の真相

週プレNEWS 1月13日(金)15時32分配信

「2011年12月31日をもってジャーナリストとしての活動を無期限休止する」

 半年前、こう宣言した自由報道協会代表のフリージャーナリスト、上杉隆氏。過去、数々の政治家のスキャンダルを追求してきた一方で、同業者ともいえる日本の記者クラブを批判するなど、世にはびこる“権力”とペンの力で戦ってきた上杉氏が、なぜ今、ジャーナリストとしての活動を休止するのか。その真意について、1月6日売りの『週刊プレイボーイ』誌上で明かしている。

 AKB48の指原莉乃と峯岸みなみが、巷(ちまた)で話題のニュースのポイントについて上杉氏に質問するという「AKB48でもわかるニュースの言葉」という連載コーナー。そこで上杉氏は、まずふたりに「ジャーナリストの定義」をこう説明した。

「実は、ジャーナリストっていう職業の定義は日本では曖昧(あいまい)なんだ。海外の基準では、どんな分野でもいいんだけど、取材して、その事実に基づいて記事を書いたり報道したりする人だね」

 続けて上杉氏は、「評論家」や「コメンテーター」とは異なる、と説明する。

「評論家は取材をしなくてもいい。テレビや新聞や雑誌、インターネットを見て、情報を分析して、自分の頭の中で組み立てて発信できる。一方コメンテーターは、評論家よりももっと一般的な意見を言う人のことだよね。評論家は専門的な知識があるけど、コメンテーターは一般的な感覚で言うことが許される。一般人の代表というカテゴリーで日本に特有の職業だね」

 上杉氏の定義では、ジャーナリストとは「意見を発信する人」ではなく「取材をした事実のみを発信する人」。つまり、ジャーナリストでなくなれば、取材していないことも「個人的な意見」として発言できることになる。

「ジャーナリストは休業するって言ったけど、ジャーナリスト以外は休業するって言ってないから、これからは取材をしてないことでもバンバン発信しようと思ってるんだ。ジャーナリストを名乗らなければもっと過激な意見も言えるからね」(上杉氏)

 上杉氏は、権力と戦うことを放棄したわけではなく、むしろ今までより過激に意見を発信するため、あえて「ジャーナリスト」という肩書きを捨てたということ。“ジャーナリスト魂”はまだまだ健在だ。

(取材/村上隆保、撮影/井上賀津也)

【関連記事】
上杉隆×津田大介 既存メディアはツイッターにギブ&テイクをしていない
党員資格停止を突きつけられた小沢一郎。「絶対、離党しない」発言の行方は
鈴木宗男「国益を損ねた外務官僚とは刺し違えてやります。今度は7年くらい覚悟して」
ラジオパーソナリティ・小島慶子の“仕事観”「やりたいこと、じゃないんだけど、できることも絶対にある」
“脱藩官僚”古賀茂明が断言「改革なき消費税アップで、2012年は日本のギリシャ化が進む」

最終更新:1月13日(金)15時32分

週プレNEWS

 

記事提供社からのご案内(外部サイト)

週刊プレイボーイ

集英社

No.14
3月19日(月)発売

特大号310円(税込)

【特集】現代人の個人情報ここまでダダ漏
れ!!/アイドル20人ラストセーラー服【グラ
ビア】剛力彩芽/AKB48チーム4/高嶋香帆/
森田涼花/春香クリスティーン/菜乃花 他

PR

PR

注目の情報


PR