宗廣コレクション「芹沢_介展」
こだわりと美意識で蒐集した芹沢の代表作を紹介 2月11日(土)〜3月25日(日)
【暮らし】一人暮らしスタート 「何もない生活から」のススメもうすぐ4月。進学を機に、一人暮らしを始める人も多いだろう。生活用品などの準備はワクワクするものだが、「何もないところから新生活を始めてみては?」と風変わりな提言をする人がいる。元英語教師で今は家庭科を教える大阪府立八尾北高校教員の南野忠晴さん(53)。どんな発想なのか、聞いた。 (竹上順子) ものをため込まない「断捨離」が数年前からブームだが、南野さんは「買う前に本当に必要かどうか、若いうちに考える訓練を」と勧める。 「一〜二日は、何もないところで寝袋で寝るところからスタートする。やっぱり布団が必要だと思ったら家から送ったり、買ったりすればいい。最初はキャンプか間借りのイメージ」と説明する。 家電製品や洋服も同様で、自分の生活には何が必要なのか、自分はどんなものが好きなのかを、じっくり考える。「親が初めからそろえてしまったら、親の管理下にある子ども部屋と同じ。つまらないでしょ?」 買う前にはデザインのほか、値段や機能をネットや店頭でしっかり調べることで、選択眼も育つ。南野さんは「どこで何を売っているのかを知ることも勉強」と強調する。買い物を母親任せにしていては、生活力は身に付かない。自分を知り、自分で考えて選ぶことは、自立へ向けたスタートだ。 生活用品を選ぶにしても「予算内で収めることは、経済的自立への第一歩になる」と南野さん。一人暮らしが始まった後も、仕送りやアルバイトの範囲内で生活していくことが必要だが「自分が求める暮らし方が分かっていれば、それに見合った収入も分かる」と説明する。 学生時代は、就職など将来について考える大切な時期でもある。「流れに乗って就職活動をするのではなく、自分の生き方を考えた上で、働き方を選べるようになるといい。若い人たちがそういうことを考えるようになったら、世の中まで変わるかもしれない」 府立高校初の男性家庭科教員の一人で、生徒たちに生活力を身に付けてもらうための取り組みなどを、著書「正しいパンツのたたみ方〜新しい家庭科勉強法」(岩波ジュニア新書)で紹介している南野さん。 「一人暮らしのスタートは、自分らしさと向き合うチャンス。若いうちに家事など身辺のことができる力を身に付けられれば、自分の人生を自分らしく切り盛りできる」と説いた。 ◆食の準備→徐々に買い足して「何も準備せずに新生活」には不安な人もいるだろう。そこで、「食の準備」についてだけアドバイス。全国で料理教室などを展開する「ベターホーム協会」講師の新保千春さんは「一人暮らしのキッチンは、広くないはず。初めは最低限の台所用品をそろえ、必要に応じて買い足して」と助言する。 炊飯器と電子レンジ(オーブン機能付き)に加え、深型フライパンなど多目的に使える道具。深型フライパンは、炒め物のほか、ゆでたり、煮たりもできる。耐熱性のゴムべらは、木べらやフライ返し代わりのほか、食器の汚れ落としもできる。 「包丁は切れなくなると、料理が楽しくなくなる。ずっと使うつもりで、いいものを」と新保さん。5、6千円が目安。簡易包丁研ぎ器も便利。生ごみは三角コーナーより、古新聞やビニール袋を使えば処理も楽。洗いおけはボウルで代用できるという。食事は、主食のご飯に肉や魚、野菜をバランス良く。 PR情報
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