2012年03月23日(金)
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警部補制服をネット競売 県警 同僚から盗んだ疑いも
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山梨県警捜査1課の男性警部補(44)が警察官の制服をインターネットのサイトで競売に掛けていたことが22日、県警関係者への取材で分かった。制服は男性警部補に支給されたものではないとみられ、県警は窃盗の疑いもあるとみて調べている。県警の砂山和明警務部長は同日、山梨日日新聞の取材に対し「今の段階ではコメントすることはない」とした。県警では、前南甲府署長が女性への不適切な行為で処分されるなど不祥事が相次いでいる。
県警関係者によると、警部補は数カ月前、インターネットのオークションサイトに警察官の制服一式を出品し、競売に掛けた疑いが持たれている。
制服の肩には、「山梨」の文字が記された警察の紋章が付いていた。関係者が出品された商品の一覧からこの制服を発見。サイトから削除され、落札はされなかった。
県警が出品者のID情報などから出どころを調べ、警部補の関与が浮上した。制服のサイズは警部補に支給されたものとは異なっていたため、制服を入手した経路を調査。同僚警察官から盗んだ疑いもあるとみて、警部補の所属する県警捜査1課の窃盗事件担当班が調べを進めている。
警部補は2008年、同課に配属。放火や誘拐事件などの捜査を担当する特殊捜査班に所属している。現在は、出勤していない状態だという。09年には覆面パトカーに乗車して勤務中、歩行者に重傷を負わせる人身事故を起こした。また昨年は、インターネットの出会い系サイトで援助交際を装って誘い出され、複数の男から暴行を受けて現金を奪われる被害に遭っていた。
県警では不祥事が相次いでいる。昨年12月には、女性に不適切な行為をしたとして、前南甲府署長が停職6カ月の懲戒処分を受け、依願退職。2月には会員制交流サイトの「フェイスブック」に職務上知り得た情報を投稿したとして、警視が本部長訓戒の処分を受けた。
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