20日午前11時10分ごろ、福島第1原発事故で警戒区域などに指定された浪江町で、許可を得て立ち入り、作業をしていた50代の女性が倒れたと119番通報があった。南相馬市の病院に運ばれたが、午後1時に死亡が確認された。警戒区域への立ち入り中に死亡したのは、原発作業員以外では初めて。女性には持病があったという。
消防や国の原子力災害現地対策本部によると、女性は町内の重機関連会社に勤務、公益立ち入り制度を利用して同僚ら数人と重機持ち出しのため、同日朝から区域内に入っていた。急に「気分が悪い」と訴え、社内のトイレで意識を失ったという。【泉谷由梨子】
毎日新聞 2012年3月21日 地方版
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