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【大リーグ】イチロー、2号締め 日本遠征前最後のOP戦で大アーチ2012年3月23日 紙面から
【ピオリア(米アリゾナ州)穐村賢】日本開幕シリーズへ万全の状態で来日だ。マリナーズのイチロー外野手(38)は21日(日本時間22日)、ホワイトソックスとのオープン戦に3番右翼で先発出場。1回に2試合連続となる特大本塁打を右翼芝生席にたたき込み、4打数2安打1打点と好調ぶりをアピール。川崎宗則内野手(30)は7回の守備から二塁で出場。1打数1安打1打点と開幕メジャーに向け、また一歩前進した。一方、前日に中継ぎで3イニングを投げた岩隈久志投手(30)は、首脳陣から中継ぎ降格を告げられた。巨人との親善試合(同26日)では先発するものの、アスレチックスとの日本開幕戦(同28、29日)の登録25人枠入りは難しい状況となった。両チームは日本時間23日に来日する。 2日前の再現のような特大弾が、右翼芝生席へと飛び込んだ。1回2死、走者なし。カウント2ボールからイチローが狙い澄ましたスイングで豪快に引っ張ると、打った瞬間にそれと分かる打球が、澄みきった青空に舞い上がった。2戦連続となった特大アーチに「ドンピシャ、じゃなかったらあそこまでいかないです。僕の体では」と満足そうな笑顔で振り返った会心の一打だ。オープン戦では2003年以来となる複数本塁打は、新しい打順の3番を意識してオフから打撃フォームを改良してきた証しとも言えるだろう。 8回の第4打席には「詰まらせたわけではないです。芯で捉える予定だったんですけどね。ハハハ」と本人も苦笑いした二塁手の後方へ落とす当たりで、この日2安打目。来日前、最後のオープン戦をマルチ安打で締めくくってみせた。 しかし、それよりも51番の心を揺さぶったのは、日本遠征メンバー入りが確実となった川崎の存在だ。途中出場し、8回に四球で出塁した川崎は頭脳的な判断で三塁を陥れた。イチローは「あれで三塁まで行ったムネの走塁が評価されるべき。すごく難しいプレーでしたから。瞬間的に判断できるのはさすがですね」と後輩の走塁技術の高さに目を細め、さらに続けて「俺だって『やんなきゃしょうがねえな』って感じになるよね」。この日で2人はオープン戦ちょうど12安打ずつで、チーム3位タイに。弟分の活躍に大きな刺激を受けている。 この日のイチローは守っても1回と7回にスライディングキャッチで球場を沸かせるなどファインプレーで、来日前最後の試合を締めくくった。頼もしい後輩とともに、マリナーズの一員としては初の凱旋(がいせん)となる母国でも走攻守すべてで大暴れしてみせる。 PR情報
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