ムービー
まるで,一つの人生を体験したかのような気分。プレイヤーの感性を刺激する快作「風ノ旅ビト」をプレイムービーで紹介
「風ノ旅ビト」公式サイト
コントラストの効いた美しい映像と,想像力を掻き立てられる抽象的な演出が印象的な本作だが,そのゲームの内容も,ひたすら目的地に向けて進んでいくだけというシンプルなもの。さらにゲーム中では,文字や言葉を使った説明は一切ないのだが,それでいてプレイヤーの心に“何か”を訴えかけてくる独特の作風は,本作の大きな特徴と言えるだろう。
またPS3をネットワークに接続している状態であれば,旅の途中で“他の旅ビト”に出会い,行動を共にしていくことになるのだが,両者の間で言葉によるコミュニケーション要素(要するにチャットなど)が一切ないのも注目すべき部分。
交流する手段といえばウロウロと歩き回ったり,○ボタンで光を放って訴えかけるぐらいしかできないのだが,不思議なことに,これだけで妙な連携感というか,結果的には十分な意思の疎通が図れてしまうから面白い。
何を目的とする旅なのかもわからず,どこの誰とも知れない他人と世界を共有し,苦楽を共にする感覚……。本作の魅力について,伝えたいことは山ほどあるのだが,それを言葉で語るのはあまりにも無粋というか,適切でない気がするのも確か。
なので今回は,字幕による説明を極力省いたプレイムービーによって,この「風ノ旅ビト」の魅力をお伝えしたいと思う。この映像を見て,少しでも“感じるもの”があれば,ぜひ自身でプレイしてこの旅を体験してみてほしい。
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余談ではあるが,「ICO」や「ワンダと巨像」で知られるゲームデザイナーの上田文人氏は,本作についてTwitter上で
「“暇つぶし”のコストパフォーマンスではなく,“感動”のコストパフォーマンスの高い稀有なゲーム」
と評していたのだが,これは実にうまい表現だと思う。
実際のところ「風ノ旅ビト」は,金銭的な意味においてのコストパフォーマンスという,そういうレベルの話ではなく,演出のうまさや雰囲気の良さなども含んだすべてを引っくるめて,娯楽としての満足感/価値が高いのだ。
ゲームというエンターテイメントが持つ新たな可能性を提示されたと同時に,今後ともthatgamecompanyのタイトルに注目していきたいと思う次第である。
「風ノ旅ビト」公式サイト
- 関連タイトル:
風ノ旅ビト
- この記事のURL:
(C)Sony Computer Entertainment America LLC. Developed by thatgamecompany
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