衆院選挙制度改革:比例80削減、民主提案に各党反発

2012年1月25日 13時9分 更新:1月25日 19時20分

 与野党は25日午前、衆院選挙制度改革に関する各党協議会を国会内で開いた。民主党は衆院の「1票の格差」是正のために小選挙区の定数を「0増5減」し、比例代表定数を80削減する民主党案を提示したが、比例を重視する公明党など中小政党が「話にならない」などと反発して平行線に終わった。

 協議会はこれまで、「1票の格差」是正を優先する民主、自民両党と、比例拡充などの抜本改革を求める中小政党の溝が深く中断状態だった。25日の協議会では民主党の樽床伸二幹事長代行が、「1票の格差」是正、定数削減、抜本改革について2月25日までに同時決着を目指すことを提案した。各党は同時決着には合意したが、樽床氏が同時に示した民主党案には厳しい意見が相次いだ。

 現行の衆院議員選挙区画定審議会(区割り審)設置法では、2月25日までに区割り審が首相に区割り改定の勧告を行うことになっているが、最高裁が各都道府県にまず定数1を割り振る「1人別枠」制度の廃止を求めているため、勧告ができない。このため、民主党は協議が不調に終われば単独でも関連法案を提出する構えだ。【高橋恵子】

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