雪:都心に6年ぶり積雪4センチ 路面凍結でけが人相次ぐ

2012年1月24日 11時41分 更新:1月24日 18時0分

 寒気を伴った気圧の谷が通過した影響で、23日から24日にかけて関東甲信地方の広い範囲で雪が降り、東京都心では6年ぶりに4センチの積雪を記録した。同日朝の積雪は、茨城県つくば市6センチ▽相模原市5センチ▽千葉市1センチ▽山梨県富士河口湖町19センチ。東京の多摩西部でも約10センチ積もった。影響で鉄道のダイヤが乱れ、交通事故も首都圏で少なくとも1500件以上発生。路面凍結によるけが人も113人に上った。

 ◇交通機関

 JR東日本によると、架線の凍結により八高線八王子-拝島間で2本が運休。降雪による倒木などで武蔵野線全線、中央線や常磐線、東金線、水戸線の一部で一時運転を見合わせた。

 小田急電鉄は、特急ロマンスカーの午前の運行を取りやめ。多摩都市モノレールは軌道の凍結のため高幡不動-多摩センター間で一時運転を見合わせた。私鉄各社によると、終電から始発までの間、除雪のため回送列車を走らせるなどして通勤ラッシュに対応した。東京メトロでは、千代田線、東西線などのダイヤが乱れた。

 道路は路面凍結の影響で、東京都港区のレインボーブリッジが午前5時半ごろから最大2時間半通行止め。首都高は埼玉新都心線の上下線など埼玉県内を通る4路線が通行止めになった。常磐、東京外環道などでもチェーン規制が行われた。

 日本自動車連盟によると、スリップ事故などにより、24日正午現在で東京169件▽神奈川136件▽埼玉99件▽千葉90件--の救助活動が行われた。

 ◇事故、けが人

 事故も相次いだ。警視庁によると、24日午前4時過ぎ、東京都練馬区豊玉北の都道陸橋上で4トントラックがスリップし、後続のタクシーなど6台が追突。午前5時20分ごろには、相模原市の中央道上り線相模湖インターチェンジ-八王子ジャンクション間で10トントラックが横転し、運転していた男性(39)が軽傷を負った。路面凍結などの影響による事故は埼玉513件▽茨城360件▽千葉287件▽神奈川100件--に達し、都内でも午前10時までに約400件の通報があった。

 また、東京消防庁によると、24日午前10時までに53人が雪道で転倒して病院に搬送された。同庁は対応する隊員を増やす「非常用救急隊」の運用を開始。このほか埼玉で15人、神奈川で28人、千葉で17人がけがをした。

 東京都教育庁によると、八王子東特別支援学校がスクールバスを運行できずに休校。都立高校18校、特別支援学校6校が始業時間を繰り下げた。

 建設中の東京スカイツリー(墨田区、634メートル)では、北側の地上250メートル以上の鉄骨に雪が残り、落下に備え警備員47人を地上に配置。2~3センチ大の雪片が落ちたという。

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