宮城県七ヶ浜町きずな工房です。 いっしょに手づくりを楽しみませんか?
プロフィール

七ヶ浜町きずな工房

Author:七ヶ浜町きずな工房
■開所日/毎週月曜~金曜日
      (土日祝日休み)
      10:00~15:00

■作業内容/

【裁縫の部】
 はぎれやタオルを使った小物、バッグ作りなど

【木工の部】
 焼印キーホルダーの制作。表札用プレートの切り出しなど

■場所/七ヶ浜町生涯学習センター
   敷地内、中央公民館隣

*大規模半壊以上の被災を受けられた方が対象です。

*利用ご希望の方は、事前登録が必要になります。

■主催・お問い合わせ/
 七ヶ浜町社会福祉協議会 
 022-349-7781

■協力/七ヶ浜町、
特定非営利活動法人レスキューストックヤード

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ヒアリング3

少し前のことになりますが…
2月27日のレスキューストックヤード・きずな館。
テーブルの上には、鉛筆書きの家の間取り図。

「ここに米蔵があってね。馬も飼っていたの」
間取り図を指差しゆっくり話し始めたのは、
震災による津波で家を無くした方。きずな工房の利用者Cさんです。


ヒアリング

聞き手は、NPO法人伝統木構造の会北茂紀さんと、
被災地NGO協働センター法化図(ほけず)知子さんのお二人。

「ここに玄関があって、ここが廊下…」
「けっこうお客さんが来るうちだったの?」
北さんはやさしく語りかけながらメモを取っていきます。

家の似顔絵1

お二人が取り組んでいるのは『家の似顔絵』。
震災で家を失った方から家にまつわる思い出話を聞き、
修正を加えながら、その間取りを図面に起こします。
また、家の一室もイラストにして一緒にご本人に差し上げています。

この日が『家の似顔絵』の初めての活動になりました。

長い間住み続けてきた家の記憶。
今ならまだはっきりしている、かつての自分の居場所。
思い出がいっぱいの家の記憶を残したい。
図面に残しておけば、新しい家を建てるときの手がかりにもなる。

「やっと実現するということで東京からやってきました」と法化図さん。
昨年10月頃から、建築士である北さんが提案していましたが、
なかなか実現できずにいたそうです。


ヒアリング2

「船をお持ちだったんですね。釣り道具とかは?」と北さん。
「ここにね。あ、車庫の上に50本くらい。やっぱそれもダメね。塩水につかるとね…」

海の目の前にお住まいだったCさん。
つぶ貝やマツモなど海藻類を取って食べたことを私たちに話してくれました。
「どこに行かなくても海に遊んでもらったんだよね」とぽつり。


家の似顔絵2

工房に戻ってきたCさん。自宅の図面とイラストを皆に見せてくれました。
お庭も描いてもらってとても嬉しそうでしたよ。
大切に胸に抱えて帰って行かれました。

家族構成や趣味、その家に住むようになったいきさつなど…
ヒアリングを通して書き出された図面から、その人の生き様が見えてくるようです。

この日、お話を聞けたのは3人。1人につき2時間ほど掛かったそうです。
被災者の記憶に耳を傾け、形に残していく。
ゆっくりと気持ちがほどけていくCさんの表情が印象的でした。

北さん、法化図さん、ありがとうございました。


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