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福島での看護職員確保 厳しさ浮き彫り
3月17日 17時32分

福島での看護職員確保 厳しさ浮き彫り
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震災以降、看護職員不足が深刻化している福島県が首都圏の看護学生に就職を呼びかける説明会を東京で開きましたが、来場者が想定を大幅に下回り、看護職員を確保する難しさが改めて浮き彫りとなりました。
福島県は今月28日から3日間、県内の病院を回る無料の見学ツアーも開催し、就職を呼びかけていくことにしています。

この説明会は、首都圏の看護学生に福島県の病院への就職を促そうと、福島県が東京・港区で開いたものです。
福島県では、看護師や保健師などの看護職員が原発事故で県外に避難するなどして人手が不足し、特に南相馬市など原発の避難区域を含む相双地域では、看護職員が震災前より20%余り少なくなり、入院患者の受け入れを制限するなど深刻な問題になっています。
17日は看護職員不足に悩む27の病院がブースを設け、訪れた学生らに勤務時間や給与などを説明し就職を呼びかけました。
しかし、事前に大学や専門学校を通じて参加を呼びかけたにもかかわらず、来場者は想定していた300人を大幅に下回る5人にとどまり、看護職員を確保する難しさが改めて浮き彫りとなりました。主催した福島県感染・看護室の後藤隆室長は、「想像以上に厳しい状況だと実感した。しかし、福島で看護職員不足が深刻化していることが伝われば、就職を決意してくれる学生はきっといると思う」と話していました。

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