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がれき利用しワカメ育てる実験
3月20日 18時9分

がれき利用しワカメ育てる実験
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東日本大震災で出たがれきを利用してワカメやコンブを育てる実験が、岩手県宮古市で始まり、コンクリートで固めたがれきのブロックが海に沈められました。

この実験は、津波で壊れた防潮堤や防波堤のがれきの処理とともに、漁場を再生するため、水産庁が岩手県の宮古市と大槌町、それに青森県八戸市で行うものです。
このうち、宮古市田老地区の沖合では、20日から実験が始まり、幅と奥行きが2メートル、高さが1.5メートルの大きさにコンクリートで固めたがれきのブロックが、船の上から大型のクレーンを使って1つずつ海に沈められました。
そして、海の中では、潜水士が位置を確認して、水中のマイクでクレーンの操縦士に指示を出しながら、ブロックが1.5メートルの等間隔に並べられていきました。
ブロックの上の面は、ワカメやコンブが付着しやすいよう、がれきのでこぼこがそのまま残されていて、来年3月には、震災前と同じようにワカメやコンブが戻ってくることが期待されています。
地元の田老町漁協の小林昭榮組合長は「津波で多くの漁場が流されてしまったので、がれきの漁場にワカメやコンブが育ち、それをあわびやウニが食べて水揚げできるようになることを期待しています」と話していました。

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