被害届先送りさせ旅行=長崎・西海市の2女性殺害事件

2012年3月22日 12時49分

 長崎県西海市の2女性殺害事件で、千葉県警習志野署が昨年12月、ストーカー被害を受けていた家族が提出しようとした被害届の受理を先送りした直後、同署の担当者が北海道旅行に出掛けていたことが22日、捜査関係者への取材で分かった。

 旅行は12月8日から2泊3日の日程で、習志野署の生活安全課長や刑事課員ら12人がレクリエーションとして参加した。

 千葉、長崎、三重3県警の検証結果などによると、自営業山下誠さん(58)は12月6日、三女が三重県桑名市出身の無職筒井郷太容疑者(27)=鑑定留置中=から、ストーカー行為を受けているとして、被害届を提出しようと習志野署を訪問した。

 同署生活安全課が対応し、刑事課に引き継いだが、刑事課は別の事件処理を優先する必要があるとして、同月12日から事情を聞くと説明していた。

 担当者らが旅行中の同月9日、山下さんは、筒井容疑者が三女宅周辺をうろついていると同署に通報。署員が駆け付け、残っていた捜査員が筒井容疑者を傷害容疑で取り調べたが、三女への暴行を否認したため逮捕を見送った。 

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