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緊急地震速報 9割の人が評価
3月22日 18時18分

去年3月の巨大地震とその後の余震で発表された緊急地震速報について、9割の人が「役に立っている」と評価している一方で、事前に行動を決めていた人の3割が「時間がなかったり」「気が動転したり」して思うような行動を取れなかったことが気象庁のアンケート調査で分かりました。

気象庁は、去年3月の巨大地震と余震で緊急地震速報が発表された岩手、宮城、福島の3県の5000人余りを対象にアンケートを送り、15%に当たる817人から回答を得ました。
この中で、緊急地震速報が役に立っているか聞いたところ、「役に立っている」、「どちらかといえば役に立っている」と答えた人は、合わせて90.2%に上りました。
緊急地震速報が出た際に取る行動を事前に決めているかどうかについては、「決めている」と答えた人が61.6%で、「決めていない」と答えた人の38.4%を大きく上回りました。
実際にはどのような行動を取ったのか聞いたところ、「ドアなどを開けて逃げ道を確保した」人が36%余りと最も多く、次いで、「テレビをつけるなど情報を得た」が25%余り、「火を消した」が22%余りとなっています。
その一方で、事前に行動を決めていた人のうち30%余りは「行動できなかった」と答え、その理由には「時間がなかった」や「突然で動転した」などを挙げています。
緊急地震速報の今後に期待することについては、「揺れの予測の精度を上げてほしい」が38.7%、「揺れが来るまでの時間を長くしてほしい」が34.1%と、精度の向上を望む声が多く寄せられました。
気象庁の若山晶彦即時地震情報調整官は「緊急地震速報の評価が予想よりも高かったが改善を求める声も多く、応えられるようにしたい。情報が出てから揺れが来るまで時間が短いので、家の中でどこが安全か、探しておいてほしい」と話しています。

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