こだわりの生活雑貨や特産のデニム商品などを販売するテナントを集めた「林源十郎商店 倉敷生活デザインマーケット」が20日、倉敷市美観地区の旧薬品会社支店(同市阿知)を活用してオープン。初日から観光客らでにぎわった。
倉敷商工会議所など出資の倉敷まちづくり会社による中心市街地活性化事業の第1弾。ものづくりの情報発信拠点として、昭和初期の木造建物など計4棟(延べ約1千平方メートル)を改装した。
生地から自社で織るデニムのメーカー、デニムスーツをあつらえる店、天然素材の特性を生かした生活雑貨メーカーなど、倉敷ゆかりのショップが入居。食材とともに器にもこだわった飲食店もあり、計8店が「くらしの豊かさ」をテーマにした商品を提供する。本館3階には展望デッキもあり、来店客らが眼下に広がる白壁といらかの波を楽しんだ。
施設は、かつて薬品を扱い空き店舗となっていた旧林源十郎商店を活用した。市中心市街地活性化基本計画に盛り込まれた民間事業の一つで、近くの旧老舗旅館を飲食ゾーンとして整備する計画も進んでいる。
オープンに先立ち、倉敷まちづくり会社社長の岡荘一郎・同会議所会頭が「倉敷駅北の大型商業施設と南側の連携を強化し、市街地の発展につながる施設」とあいさつ。関係者5人がテープカットした。