韓国が戦略石油備蓄の放出支持、要請あれば前向きに検討=経済省筋
[ソウル 22日 ロイター] 韓国知識経済省の関係者は22日、原油高を抑制するために先進国が戦略石油備蓄を放出することを、韓国は支持すると述べた。ただ韓国はまだ、備蓄放出について、国際エネルギー機関(IEA)やその加盟国から要請は受けていないとしている。
関係者は電話でロイターに対して「IEAや米国から備蓄放出の公式要請があれば、現在の状況で韓国が反対する理由はない。韓国は他の多くの国以上に、原油高の深刻な影響を受けている」としたうえで「要請があれば前向きに検討する。原油価格の押し下げに役立つ」と述べた。
関係者は、メディアに話す権限がないとして、匿名で取材に応じた。
米国と英国は戦略石油備蓄の放出に向けて協力する方針であり、今後数カ月以内に放出が実施される可能性がある。ただIEA加盟国も一枚岩ではなく、関係者によるとフランスとドイツは放出に反対している。
韓国のエネルギー需要は輸入に大きく依存している。国際的な原油高を背景に国内の燃料の小売り価格が上昇、過去最高水準に達している。
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