『まるで浮草のように』

「会ってくれるんだ」

ワタシがデートをOKすると、小崎さんがそう言いました。

そんな風に言われて、ちょっと違和感。


ワタシ達の間には、上下の感覚も無いし。
増してや主従関係でもない。

でも一瞬、そんな図形が浮かんでしまった。


ただ彼にこんな風に言わせたのは、やっぱりワタシなんだな。


会ってあげるなんておこがましい。
ワタシは会いたいから会うのです。


会って。
そしてどうしたい…とかは無いのだけど。


顔を見れば、自分の本当の気持ちが分かるのかな。


言い出しちゃって、後に退けなくなってしまった別れた方がいいという正論と。
ズルくても倫理に逆らってでも本当は続いていたいという本音と。


妙に冷めてしまって、逆に冷静を欠いた感があるから、顔を見て、もう一度考えたい…と。
そんな風に思います。


そんな事を考えつつも、季節は春を迎えるんですよね。

義母もお陰で元気で。
最近は食事が美味しいとよく食べるので、ちょっと肥ってきました(笑)
そんな義母の為の食事作りが、結構ワタシの楽しみにもなっています。

盛り付けや味付けにもこだわれば、喜び、必ず「美味しかった」と言ってくれる。
それって、やっぱり嬉しい事です。


あなたの息子は、昔から一切そんな事言ったことありませんけどね。
ホントにこれでも親子かしら。