日本遠征メンバー発表は出国直前　マリナーズ監督だんまり

　【ピオリア（米アリゾナ州）穐村賢、ジョン・ヒッキー】マリナーズのウェッジ監督は１８日、アスレチックスとの日本開幕戦（２８、２９日・東京ドーム）の遠征メンバーについて出発ギリギリまで発表を控える方針を明らかにした。

　メンバーはベンチ登録の２５人に補欠要員５人を加えた計３０人。キャンプには現在４０人が残っており、キャンプ地で１０人がふるいにかけられることになる。

　指揮官は会見で「数日前には発表したい」としたが、出国前日の２１日の試合後に選手に通達されることが濃厚。イチロー外野手（３８）、岩隈久志投手（３０）に加え、万能野手としてマイナー契約の川崎宗則内野手（３０）のメンバー入りも確実な状況だが、投手陣の選抜に難航しているという。

　この日のロッキーズ戦は激しい雨とひょうが降る荒天のため５回途中でノーゲームとなった。記録は幻となったものの、イチローは３番ＤＨで出場し、右前打と二直。川崎は２番二塁で一ゴロ、四球、左飛だった。

　川崎は「寒かった」とアリゾナでは珍しい春の嵐に驚いた様子だったが、約３０分にわたった中断時間にも「いい経験ができてよかった」。同様のケースがシーズン中に起きる可能性もあり、前向きに捉えた。