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【プロ野球】

東野はローテに生き残った オープン戦12イニング無失点 5番手へ

2012年3月22日 紙面から

◇ヤクルト 3−2 巨人

 ヤクルトで外国人枠を争うバレンティンが2打席連続本塁打を放ち、先発のロマンは5イニング無失点と好投した。調整遅れの林昌勇は球威がなく、2失点した。巨人は東野が4イニングを無失点。村田が2安打と状態を上げてきた。

    ◇

 また4つ、ゼロを並べた。先発ローテ争いの当落線上にいた巨人の東野が、2番手で4イニングをゼロ封。オープン戦4試合で12イニング無失点を続ける昨季の開幕投手が、ようやく先発陣の一角に腰を下ろした。

 三塁を踏ませたのは3度。しかし、本塁にはかえさない。「今回は内容より結果(が重要)と思っていた。苦しいマウンドだったけど、点を取られなくて良かった」。東京ドームの駐車場へと向かう帰路。無失点継続の原因を聞かれると、「根性です」と力を込めた。

 臥薪嘗胆(がしんしょうたん)のシーズン。開幕投手に指名された昨季は散々な結果に終わり、今季のローテ入りすら確約されていない。その右腕の前に現れた救世主が杉内だった。キャンプ前から“密着”を宣言していた東野は、宿舎での食事時間も合わせる徹底ぶり。会話を重ね、脱皮のヒントを引き出した。

 本来の力を取り戻してきた東野は好投を続け、ゴンザレスや2年目の宮国らを一歩リードした。この日はローテ争いに食い込む勢いを見せていたマシソンも、2被弾を含む3失点と粗さを露呈。川口投手総合コーチも「結果を求めていた」と落胆の色を隠さなかった。

 当初登板予定だった15日の中日戦を右肩の軽い張りで回避したが、その不安を感じさせない投球を見せた東野に対し、原監督は「良い状態で仕上げてきている。(先発の5人目は)今の状態ならディッキー(ゴンザレス)と東野が、そういうランクにいる」と評価。2年前に13勝をマークした右腕が、内海、杉内、沢村、ホールトンに続く先発ローテ入りをようやく決めた。 (井上学)

 

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