◇RRドネリー・ファウンダーズ・カップ<第3日>
▽17日、米アリゾナ州フェニックス、ワイルドファイアGC(6613ヤード、パー72)▽曇り、気温23度、強風▽賞金総額150万ドル、優勝22万5000ドル▽76選手
【フェニックス(米アリゾナ州)テッド・ムース】宮里藍(26)=サントリー=が“雪辱V”の大チャンスを迎えた。強風の中で6バーディー、ノーボギーの66。通算14アンダーで曽雅〓(台湾)と首位に並んだ。今季初戦となったホンダLPGA(タイ)では最終日に曽雅〓に逆転負け。世界ランク1位の女王にリベンジし、今季初優勝をもぎ取る。宮里美香(22)=NTTぷらら=は75と崩れて25位に後退した。
右拳を握り締めた。16番の2打目をピン根元50センチに寄せ、藍が歓声に応える。「ショットがピタリと付きましたね。風の計算もうまくいった。大きなミスがなかった」。14番から3連続となるバーディーで、一気に首位タイに浮上。3日目で女王・曽雅〓をとらえ、大きくうなずいた。
しぶといパーが効いた。前半に2バーディーを奪い、後半も1つ伸ばして迎えた12番だ。強い横風の中、2打目はグリーン手前にショート。さらにアプローチも硬いグリーンを転がって5メートルオーバーした。だが、このピンチでしぶとくねじ込み、パーセーブ。「今日のハイライトは12番。あれが3連続バーディーにつながった」と振り返る。
最終日は曽雅〓と同組。今季初戦となったホンダLPGAでは1打リードの首位で最終日を迎えながら、ひっくり返された。「次は勝つ」と誓って迎えた4週間後のチャンスに「願ったりです」と笑うが、コース上ではあくまで“普段通り”に徹する。
「タイでは彼女が上手だったが、今は自分の思うようなプレーができている。それが私にとっては結果より重要。一打一打を大事にいきたい」
初戦2位。2戦目6位。常に優勝戦線に絡み、迎える3戦目の最終日。自分のゴルフを貫けば、“3度目の正直”が見えてくる。
※〓は女へんに尼
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