名誉王者となり、標的をドネア一本に絞った西岡=東京新宿区の帝拳ジムで
|
 |
帝拳ジムは19日、世界ボクシング評議会(WBC)スーパーバンタム級王者・西岡利晃(35)が日本人初のWBCの名誉王者に認定されたと発表した。
名誉王者は「Emeritus(名誉) Champion」の訳。WBCが2003年に創設。王者として顕著な実績を残した特定の選手に与えられる。過去には、元3団体統一世界ヘビー級王者マイク・タイソン(米国)、元4団体統一世界ヘビー級王者レノックス・ルイス(英国)、世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザーJr.(米国)らが認定を受け、西岡は世界で14人目。
王者は通常、少なくとも年に1度はWBCが指名する挑戦者と防衛戦を行う義務があるが、名誉王者はそれを免除され、好きな時に好きな相手と対戦できる。WBO同級王者で世界4階級制覇王者のノニト・ドネア(29)=フィリピン=との対戦を熱望している西岡は「残り少ない選手生活をいかに完全燃焼するか。ファンも僕もドネア戦を望んでいる。ドネア一本に絞って実現を待ちたい」と話した。
ドネアは他の選手と7月に防衛戦を予定しており、本田明彦会長は「その次の9月を目標に話を進める」とコメント。場所は米ラスベガスなど海外になりそうだが、西岡にとっても人生最大の大勝負となりそうだ。 (竹下陽二)
この記事を印刷する