中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 大相撲 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大相撲】

白鵬全勝ターン

2012年3月19日 紙面から

◇春場所<8日目>

栃ノ心(右)を寄り切りで下す白鵬=大阪府立体育会館

写真

(18日・大阪府立体育会館)

 横綱白鵬(27)=宮城野=は難なく栃ノ心を退けてただ1人の8連勝。関脇鶴竜(26)=井筒=が大関稀勢の里(25)=鳴戸=に敗れて初黒星を喫したため単独トップに立った。白鵬は7場所連続の全勝ターンで、歴代最多(15日制)の玉の海を抜いた。横綱昇進が懸かる把瑠都(27)=尾上=は時天空を圧倒して1敗を守った。旭天鵬の通算出場が1564回となり歴代8位の水戸泉に並んだ。

 定位置の単独トップに立った白鵬が“野球”で日本とモンゴルの橋渡しをする。栃ノ心を鮮やかに寄り切って、玉の海を抜き史上1位の7場所連続ストレート給金を決めた横綱。「稽古はウソをつかない」。貴乃花と並ぶ22回目の優勝に向かって、ここからは無人の草原を突っ走っていくだけだ。

 順調に白星を重ねると同時に、日本とモンゴルの国交樹立40周年を記念して製作される映画「モンゴル野球青春記」(仮題、来春公開予定)の宣伝大使に就任する話が進んでいる。

 モンゴルで野球を指導する元高校球児の日本人青年を描いた原作「モンゴル野球青春記」(関根淳、太田出版)には紗代子夫人の出身地である徳島県阿南市(旧那賀川町)が登場する。

 また、稽古後に部屋の前でするキャッチボールが大好きで、2月のプロ野球巨人キャンプに参加するなど、野球との関わりが深い白鵬に白羽の矢が立ったと思われる。

 これまでもモンゴルへ帰国のたびに野球用具を持ち帰っていた横綱。5月場所後には野球普及のため、モンゴルで少年野球教室を開く計画があるという。映画関係者もそのとき同行する予定にしている。

 モンゴルでは相撲、サッカー、バスケットボールがメジャーなスポーツで、球場が1つしかない野球はほとんど浸透していない。だが、白鵬が動けば一気に普及する可能性も出てくる。

 現時点で4つの観光大使を務めている横綱。そこに新たな役目が加わりそう。もはやその存在感は相撲だけにとどまらなくなってきている。 (岸本隆)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ